漆喰壁で心地よくおしゃれな注文住宅に!熊本で建てる際も知りたいメンテナンス
公開:2024.05.30 更新:2024.06.03漆喰は天然素材で、主成分は消石灰と水です。漆喰壁は湿度調整やカビ・ダニ抑制、消臭、抗菌、有害物質の吸着効果がありますが、温度変化でひび割れしやすく、水分を吸いやすいため汚れやすいです。職人の技術で仕上がりに差が出るため、信頼できる工務店を選ぶ必要があります。
目次
漆喰とは?呼吸する壁と呼ばれる漆喰壁
漆喰は天然素材で、主原料は消石灰と水です。漆喰壁は健康的な室内環境を維持し、湿度を調整し、カビやダニの発生を防ぎます。不燃性であり、防火性を高める一方で、消臭や抗菌効果もあります。また、ホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着する役割も持ちます。
◇漆喰とは
漆喰とは、壁や天井などの内装材として使用されている建築材料です。漆喰の歴史は古く、古代エジプトや古代ローマにまで遡ります。漆喰は焼いた石灰石に水を加えた消石灰(水酸化カルシウム)が主な原料で、糊やスサを加え、水で練って使用します。
スサというのは麻植物を原料とした繊維のことで、壁の補強や亀裂防止の役割を果たす他、作業を向上させる効果もあるのです。
石灰石は珊瑚礁を起源としており、大昔の地殻変動などによって陸地になった石灰鉱脈から採取されています。
◇漆喰壁の利点
漆喰壁は天然素材であり、化学的な添加物や有害物質が含まれていないため、室内環境を健康的に保ちます。湿度調整能力が高いのも漆喰壁の特長で、湿気を吸収して調湿し、室内の湿度を一定に保つだけではなく、カビやダニの発生を防いでくれるのです。
漆喰は不燃性のため、建物の防火性を高めることができます。また、湿度調整能力が高く、湿気を吸収して調湿し、室内の湿度を一定に保ってくれます。
他にも消臭効果や抗菌効果、シックハウス症候群の原因のひとつと言われているホルムアルデヒドを吸着する作用があるなど、漆喰壁にはさまざまな利点があるのです。
ひび割れなど漆喰壁のデメリットとは?
漆喰壁は温度変化や外部要因によりひび割れしやすく、水分を吸いやすいため汚れやカビが生じやすいです。職人の技術が重要で、仕上がりに差が出ます。工期が長く、費用も他の方法に比べて高くなる傾向があります。
◇ひび割れ
漆喰壁というのは、温度変化によって収縮や膨張を繰り返すと、ひび割れが生じることがあります。雨風や直射日光なども、ひび割れの原因となるでしょう。
◇水分を吸い込みやすい
水分を吸い込みやすく、汚れやすいのも漆喰壁の注意点です。漆喰に配合されている糊やスサはカビの養分となりやすいため、漆喰自体には防カビ性がありますが、水分を含むとカビが生えてしまうこともあります。また、漆喰壁の表面は比較的柔らかいため、キズや汚れが目立ちやすいのが難点です。
◇職人の技術により仕上がりに差が出る
漆喰壁は専門的な技術を要する手法で、左官職人でなければ行えません。職人によって仕上がりによって差が出ることもありますので、あらかじめ漆喰壁で評判のいい工務店を探す必要があります。
他の工法と比較すると、工期が長くかかりますので、費用がどうしてもかさんでしまうのです。
美しい漆喰壁を保つにはメンテナンスが重要
漆喰壁美しい状態に保つには、普段のお手入れが欠かせません。汚れやシミの落とし方や、ひび割れの補修方法を知っておくと、綺麗な状態をなるべく長く保てます。
◇汚れた場合の対処法
漆喰壁が汚れてしまった場合、軽い汚れであれば消しゴムで落とすことができます。
消しゴムでは落ちないような少し頑固な汚れの場合には、 メラミンスポンジを使うことを推奨します。メラミンスポンジは水で濡らして使用するように設計されており、洗剤を使用しないため、漆喰壁を傷める心配がありません。
コーヒーや紅茶など、色素が漆喰壁の内部に染み込んでいるシミは、サンドペーパーで落とすのもひとつのアイディアです。サンドペーパーは、150番〜300番くらいの目の細かいものを選びましょう。
◇ひび割れは早めの対処
ひび割れも漆喰壁に起きやすい症状であるため、早めに対処したいものです。漆喰壁にひび割れを見つけたら、ヒビの部分に漆喰ペーストを埋めて部分的な補修を行います。放置しておくと ひび割れが大きくなってしまう場合があるので、見つけたら早めに対処することが重要です。
漆喰ペーストが手に入らない場合には、漆喰粉を水で溶いたものでひび割れを埋めていきます。
漆喰壁は塗り方によって印象が変わる
漆喰壁の仕上げには「こて波」「扇模様」「ハケ仕上げ」があります。仕上げ方によっても壁の印象が異なるため、それぞれの特徴を知っておくとよいでしょう。
◇こて波
漆喰壁の中でも、最もポピュラーな仕上げのひとつが「こて波」です。左官は剣先(けんさき)コテと呼ばれる左官コテで漆喰を壁に塗ります。
このときのコテの動かし方で、思いどおりの模様を作ります。左官の技術や経験によっても、仕上がりがかなり違ってくるのがこて波の醍醐味です。
◇扇模様
剣先コテのとがった先端部ではなくて、後ろの四角い部分で模様をつけるのが「扇模様」と呼ばれる手法です。きれいな扇模様を描くためには熟練した技術が必要で、経験豊かな左官が在籍している工務店を探さなければなりません。
◇ハケ仕上げ
通常、漆喰を塗る際には剣先コテを使用しますが、最近ではハケを使った「ハケ仕上げ」も人気になっています。ハケを使って筋状の模様をつければ、和モダンの演出なども簡単にできます。
漆喰は天然素材で、主成分は消石灰と水です。消石灰は焼いた石灰石に水を加えたもので、さらに糊やスサを加えて練り上げます。スサは麻の繊維で、漆喰壁の強度を高める役割があるのです。
漆喰壁は、湿度を調整し、カビやダニの発生を抑え、消臭や抗菌効果も持ちます。また、有害物質を吸着し、健康的な室内環境を保つ効果も期待できるでしょう。
一方、漆喰壁は温度変化や外部要因でひび割れしやすく、水分を吸いやすいため汚れやすいです。職人の技術によって仕上がりに差が出るため、信頼できる工務店を選ぶことが重要になります。
メンテナンスとしては、軽い汚れは消しゴムで、頑固な汚れはメラミンスポンジやサンドペーパーで対処可能です。
漆喰壁の仕上げには「こて波」「扇模様」「ハケ仕上げ」があり、それぞれ異なる技術と経験が求められます。
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