注文住宅で後悔しないお風呂作り!スタイリッシュなお風呂の作り方とは?
公開:2024.11.27 更新:2024.11.27おしゃれなお風呂にはホテルライクなスタイルがあり、シンプルで生活感を抑えた空間が特徴です。モダンスタイルはグレーやモノトーンで高級感を演出し、リゾート風は温かみのある素材と自然な色合いでリラックス感を作り出します。それぞれ雰囲気を統一することが重要です。
目次
中国から伝わった日本のお風呂の長い歴史とは?
日本の温泉とお風呂の歴史は、古代から現代まで長い歴史を持ち、時代ごとに変化を遂げてきました。温泉や銭湯は、文化的・健康的な背景を持ち、現代においても多くの人々に親しまれています。
◇はじまりから江戸時代
日本は火山が多いため、全国で温泉が湧き出ており、熊本県だけでも118の温泉が存在します。昔から日本人は、温泉や自然の洞窟、岩屋などを利用して「石風呂」で蒸気浴を楽しんできました。お風呂の起源は、6世紀に仏教が中国から伝わるとともに伝えられたとされています。仏教では「お風呂に入ることで七つの病を癒し、七つの福を得られる」と説かれ、入浴が健康に良いことが広まりました。
江戸時代に入ると、仏教の教えから離れて、体を清潔に保つための公衆浴場「銭湯」が登場しました。当時の銭湯は「戸棚風呂」と呼ばれ、現代のサウナに似た形式でした。その後、慶長年間の末には、湯に首まで浸かる「据え風呂」が普及し、庶民の家庭にも広がりました。
据え風呂では、鉄筒を立てて薪で湯を沸かす「鉄砲風呂」が江戸で人気を集め、関西では桶の底に平釜をつけた「五右衛門風呂」が広まりました。
◇明治から現代
明治時代に入ると、銭湯は大きく変化を遂げました。まず、石榴口が廃止され、蒸し風呂式から、板間に浴槽を沈めて湯をたっぷり張るスタイルへと進化しました。また、洗い場の広さが増し、天井も高くなり、「改良風呂」として清潔感と開放感が広まりました。
大正時代になると、銭湯はさらに近代化が進み、木製の浴槽や板張りの洗い場はタイル張りに変わり、衛生面でも向上が見られました。
昭和時代に入り、戦後の高度成長期を迎えると、欧米文化が浸透し、住宅が進化しました。その影響で、内風呂が普及し、風呂付きの団地が大量に建設されました。これにより、内風呂が一般家庭に広まり、現在では半身浴やアロマ、入浴剤を取り入れるなど、家庭での入浴を楽しむ人が増えています。
注文住宅のお風呂で失敗しやすいポイント
お風呂の設計には、使いやすさやメンテナンス性、将来を見据えた配慮が大切です。これらを考慮しないと、後々の不便さや手間が増えてしまいます。
◇お風呂が狭い
注文住宅では、居住空間を優先して他のスペースを確保し、その結果、浴室が狭くなることがあります。お風呂の広さを事前にしっかりと考慮し、最低限の広さを確保することが大切です。特に、お風呂にこだわりがある場合は、最初から余裕を持ったスペースを確保しておくことが重要です。
◇手入れが大変
お風呂選びでよく見られる失敗は、掃除のしやすさを考えずにデザインにこだわってしまうことです。黒い壁や浴槽は汚れや水垢が目立ち、掃除が大変になることがあります。デザインだけでなく、使い勝手やメンテナンス性を考慮した素材選びが必要です。
また、お風呂は湿気がこもりやすく、カビの発生にも注意が必要です。設置場所によっては、周囲の部屋にも影響が出ることがあるため、慎重に検討することが求められます。
◇バリアフリーの考慮
家は長く使い続けるものですから、将来を見据えた設計が重要です。特に老後を考えると、バリアフリー設計が欠かせません。例えば、洗面スペースと浴室の段差をなくし、浴室に手すりをつける、広いスペースを確保するなどの工夫が必要です。
高齢になると足腰が弱くなり、入浴が大変になりますので、段差を減らし、滑りにくい床材を使うなど、事前に配慮することで、長期間快適に使えるお風呂を作ることができます。
人気のあるおしゃれなお風呂のスタイル
お風呂のデザインには、様々なスタイルがあります。それぞれのテイストに合わせて、空間の雰囲気を統一することが大切です。理想的なバスルームを作るために、色や素材、アイテムの選び方を工夫しましょう。
◇ホテルライク
おしゃれなお風呂を目指す場合、まずは全体のテイストを決め、雰囲気を統一することが大切です。ホテルライクなバスルームは、スッキリとした生活感のない空間が特徴です。そのため、バスルーム内に置くアイテムを最小限に抑えることがポイントです。
シャンプーやトリートメント、ボディソープなどは、同じデザインの容器に統一し、必要に応じて中身を入れ替えると、より洗練された印象になります。また、洗面スペースとの統一感を持たせることで、ホテルライクな雰囲気が引き立ちます。
◇モダンスタイル
お風呂の仕様を決める際には、壁面の色を意識してモダンで高級感のある印象を作るのもおすすめです。モダンスタイルのバスルームでは、グレーやモノトーンといった色を使い、色合いを絞ることが大切です。
テイストの方向性を明確に定めることで、理想的な雰囲気を作り上げることができます。また、全体的にシンプルなデザインを採用することも、モダンスタイルの特徴となります。
◇リゾート風
リゾート風のバスルームを作るには、温かみのある素材や色を選ぶことが重要です。木製のアイテムや観葉植物を取り入れると、リゾート感がアップします。明るく自然な色合い、例えばベージュ、ブラウン、ホワイト、グリーンなどを基調にすることで、開放感とリラックスした雰囲気を作ることができます。
さらに、深いブルーやグリーンをアクセントに加えることで、海や緑を感じさせるリゾート感が高まります。
快適なお風呂が心身に与える影響
入浴は心身の健康にさまざまな効果をもたらします。疲れを癒やし、血流を改善し、睡眠の質も向上させるなど、日常的に取り入れたい健康法です。
◇疲労回復
入浴によって体温が上昇し、新陳代謝が促進されると、体内の老廃物や疲労物質が排出されます。血液循環が良くなることで、酸素や栄養が体全体に行き渡り、疲れが和らぎます。特に、筋肉や関節の緊張がほぐれるため、肩や腰の痛みが軽減されやすくなります。
42℃前後の温かいお湯に10分程度浸かることで、乳酸を取り除き、筋肉の疲労も解消されます。また、副交感神経が優位になることでリラックス効果が高まり、心身の緊張がほぐれ、気持ちが楽になることも期待できます。
◇血流の改善
入浴中に身体にかかる水圧が皮下の血管を圧迫し、血液が押し出されることで、心臓の動きが活発になります。このため、血流やリンパの流れが改善され、冷えの解消に効果があります。特に、慢性的な冷えに悩んでいる方にとって、入浴は非常に有効な方法です。
◇新陳代謝
入浴は新陳代謝を高め、お肌の調子を改善する効果があります。体温が上がり、血流が良くなることで肌のターンオーバーが促進されるためです。また、湯船に浸かることで発汗が促進され、老廃物が排出されやすくなります。毛穴が開くことで、デトックス効果も期待できます。
◇睡眠の改善
理想的な睡眠には、皮膚温度が高く、深部体温が低くなることが求められます。入浴によって一時的に深部体温を上げることで、入眠がスムーズになり、快適な睡眠が得られます。
入浴は就寝1〜2時間前に行い、皮膚の血流をアップさせて熱を放散し、深部体温を下げることで、夜間にぐっすり眠れるようになります。
日本のお風呂の歴史は、古代から現代まで長い間進化してきました。起源は6世紀、仏教が中国から伝わり、入浴の健康効果が広まったことに始まります。江戸時代には、体を清潔に保つための公衆浴場「銭湯」が登場し、鉄筒で湯を沸かす「鉄砲風呂」や、桶を使った「五右衛門風呂」が広まりました。
明治時代には、銭湯が改良され、広々とした浴場が普及、大正時代には衛生面が向上しました。戦後、高度成長期を迎え、内風呂が家庭に広まり、現在では入浴剤やアロマを取り入れるなど、家庭での入浴が楽しめるようになっています。
一方で、注文住宅におけるお風呂の設計では、広さや手入れのしやすさ、将来を考慮したバリアフリー設計が重要です。特に、浴室が狭くなることがあるため、十分なスペースを確保することが大切です。また、掃除のしやすさや湿気対策、カビの防止も考慮する必要があります。将来的に足腰が弱くなることを見越して、段差をなくしたり、滑りにくい床材を使用するなどの工夫も必要です。
さらに、おしゃれなお風呂のスタイルには、ホテルライク、モダンスタイル、リゾート風などがあります。ホテルライクなバスルームでは、シンプルで生活感を排除した空間作りがポイントです。モダンスタイルでは、グレーやモノトーンで統一感を持たせ、シンプルなデザインを選びます。リゾート風は、木製アイテムや観葉植物を使って、温かみとリラックス感を演出します。
入浴には健康効果も多くあります。疲労回復や血流の改善、肌の新陳代謝の促進、そして快適な睡眠を得るために、入浴が役立ちます。特に、42℃前後の温かいお湯に浸かることで、筋肉の疲労が解消され、血流が改善されます。また、副交感神経が活性化し、リラックス効果も得られます。入浴は、心身の健康をサポートする重要な習慣となっています。
熊本で家を建てるなら
当メディアおすすめハウスメーカーを見る