熊本で楽しむ薪ストーブのある暮らし!注文住宅の設置ポイントと事例
公開:2024.12.26 更新:2025.01.06熊本市で薪ストーブを取り入れた暮らしは、単なる暖房機器としてだけでなく、心地よい温かさと癒しの空間を提供します。
薪ストーブの魅力は、自然の炎が生み出すリズムや不規則さによるリラックス効果、遠赤外線による温もり、さらにカーボンニュートラルにも貢献する点です。また、薪ストーブの天板を利用した調理も楽しめ、食事の時間が特別なものになります。
設置場所の選定やサイズの調整、空気循環を意識した設計が重要で、断熱材や煙突の設置にも配慮が必要です。
熊本では、グッドデザイン賞を受賞した住宅や、薪ストーブが家族の集まる場所を作り出す事例もあります。薪ストーブを取り入れることで、家全体が暖かく、快適な空間が広がります。
目次
熊本市で実現する薪ストーブのある暮らし
薪ストーブはただの暖房機器ではなく、部屋全体を心地よく温めるだけでなく、その炎のゆらめきが生活に癒しをもたらします。薪ストーブを使った暮らしの魅力についてお伝えします。
◇薪ストーブのさまざまな魅力
薪ストーブは、単なる暖房器具を超えた、生活の質を高める特別な存在です。その魅力は、心と体の両面から豊かな暮らしを演出します。
自然の炎による癒し
自然の炎が生み出す「1/fゆらぎ」は、心地よいリズムと不規則さがリラックス効果を生み出し、ストレス軽減に貢献します。この効果により、心身ともに癒される時間が提供されます。
遠赤外線・輻射熱の放射
薪ストーブから放出される遠赤外線や輻射熱は、太陽のような自然な温もりを部屋全体に広げ、冷え性の改善や血行促進、免疫力向上を促します。さらに、エアコンと異なり空気を乾燥させず、冬でも快適な湿度を保ち、長時間過ごしやすい空間を作り出します。
カーボンニュートラルへの貢献
薪ストーブで使用する木材は、燃焼時に放出される二酸化炭素が成長過程で吸収されたものと相殺されるため、実質的に環境負荷を増加させることなく、カーボンニュートラルに貢献します。
種類によって調理も可能
薪ストーブの魅力は暖房だけにとどまりません。薪ストーブの天板を活用することで、炎の揺らめきを眺めながら煮込み料理などを楽しむことができ、食事の時間がより特別なものになるでしょう。
薪ストーブの種類
薪ストーブにはさまざまな種類があり、それぞれに特徴や魅力があります。デザインや機能性の違いだけでなく、使用する場所や目的に応じた最適なストーブを選ぶことが、快適な暮らしを実現するためのポイントです。
◇放熱方式
放熱方式は、主に輻射式と対流式に分かれます。
輻射式
燃焼部分を熱し、輻射熱が当たる部分を徐々に暖めるタイプです。たとえば、ペレットストーブや薪ストーブ、床暖房などが挙げられます。輻射熱によって壁や床などを直接温められるので、火を消した後も部屋が冷えにくく、暖かさが残りやすいのが魅力的です。しかし、立ち上がりが遅く、部屋全体をすぐに暖めるのは苦手です。他の暖房器具と併用して使い、少し暖まってきたら輻射式の暖房器具のみで暖めましょう。
対流式
冷たい空気をストーブ下部から取り込み、暖めた空気を外に放出する循環タイプです。ストーブ周辺の空気を早く、効率的に暖めることが出来るのが特徴のひとつです。しかし、換気をすると部屋もすぐに冷めてしまいます。壁や床などを暖める能力は低いため、部屋の温度は上がっていても、体感温度は低く感じるでしょう。具体的には、エアコンや石油ファンヒーターが一例です。
◇材質
薪ストーブを選ぶ際、材質は性能やデザインに大きな影響を与えます。ここでは、一般的に使用される3つの材質とそれぞれの特徴をご紹介します。
鋳物
鋳物製薪ストーブは優れた蓄熱性を持つため、温まるまでに時間がかかりますが、一度暖まると火を消した後でも長時間暖かさが続きます。製造過程で溶かした鉄を型に流し込むため、精緻な装飾が可能で、アートのようなデザインが特徴です。美しいデザインはインテリアのアクセントとしても魅力的です。
鋼板
鋼板製薪ストーブは高い熱伝導性を持ち、部屋を素早く暖めることができます。軽量で取り扱いやすく、機能性にも優れています。ただし、鋳物に比べて蓄熱性が低いため、火を消すと比較的早く冷めてしまいます。シンプルでモダンなデザインが現代的なインテリアにマッチし、スタイリッシュな印象を与えます。
鉄板
鉄板製薪ストーブは軽量で扱いやすく、特にアウトドアでの使用に適しています。手頃な価格で、薪ストーブを気軽に取り入れたい方におすすめです。また、多くのモデルには調理機能が備わっており、アウトドア料理を楽しめます。
注文住宅に薪ストーブを設置する際のポイント
注文住宅で薪ストーブのある暮らしを最大限に楽しむためには、設置場所やサイズ選びなどのポイントがあります。
◇設置場所
薪ストーブの設置場所を選ぶ際には、安全性を最優先に考えることが非常に重要です。まず、ストーブ本体と周囲の可燃物との間に必要な距離を確保することが求められます。具体的には、前方150cm以上、後方100cm以上、側方100cm以上、上方150cm以上の距離を保つことが推奨されており、地域によってはこれ以上の距離が必要とされることもあります。
さらに、煙突の設置にも十分な配慮が必要です。煙突は薪ストーブの効率的な使用を確保するだけでなく、安全性にも大きく影響します。煙突を設置する際には、壁や天井などの可燃物から十分な距離を保ち、煙突の高さや位置にも注意を払いましょう。適切な煙突設置が可能なスペースを選ぶことが重要です。
薪ストーブの設置場所は、安全基準を満たすだけでなく、家の間取りや雰囲気に合った場所であることも大切です。設置場所を決める際には、専門業者と相談しながら最適な場所を選ぶことをおすすめします。
◇薪の入手方法と保管場所
薪ストーブを使用するためには、燃料となる薪が欠かせません。効率的に熱を得るためには、適度に乾燥された薪を使用することが重要です。薪はホームセンターで購入することもできますし、自分で調達する方法もあります。
また、薪の保管場所には湿気を避け、良好な通気性を確保することが大切です。屋外で薪を保管する場合、雨水が直接触れないように適切なカバーを用意することをおすすめします。
◇適切なサイズの選択と空気循環
薪ストーブを選ぶ際は、ストーブのサイズが家の広さに適しているかを確認することが重要です。ストーブが大きすぎると熱効率が下がり、小さすぎると部屋全体が十分に暖まらない可能性があります。また、部屋全体に温かい空気が均等に行き渡るように、適切な空気循環を意識することが大切です。例えば、吹き抜けや高天井の空間では、暖気が上部にたまり、生活空間である下部が十分に暖まらないことがあります。効率的な暖房効果を得るためには、シーリングファンなどを使って上層部の暖気を下層に循環させると良いでしょう。
熊本の薪ストーブが魅力的な注文住宅事例
薪ストーブを取り入れた注文住宅は、暖かさだけでなく、心地よい暮らしを実現できます。熊本の薪ストーブを取り入れた注文住宅の魅力的な事例をご紹介し、どのように薪ストーブが暮らしに溶け込むのか、その魅力に迫ります。
◇グッドデザイン賞受賞!にわやに設置された薪ストーブ
ある施主さんの注文住宅では、熊本の方言で「にわや」と呼ばれる通り土間を家の中心に取り入れ、この土間に薪ストーブを設置しました。寒い季節には温かな炎を囲みながら、家族の会話が弾む空間を作り出しています。
また、「外と内とのつながりのある平屋中心の暮らし」を目指し、リビングをダイニングの床面より段差をつけ、窓の位置を低めに設計するなど、室内と庭が一体化した空間を作り上げました。
この注文住宅は、エネルギー効率の高い住宅設計と、屋内外をスムーズにつなぐ空間設計が評価され、2013年にグッドデザイン賞を受賞しました。
◇レンガ張りがおしゃれなブルックリンスタイルの平屋
ある平屋住宅は、薪ストーブの煙突が建物に個性的な表情を加え、魅力的な特徴となっています。室内には、薪ストーブやカンチェッタ、レンガ・タイル、壁に溶け込むドアなどを組み合わせ、落ち着いたブルックリンテイストを演出しました。
薪ストーブはこの平屋にぴったりと調和し、レンガのオシャレな雰囲気と薪ストーブの炎が織り成す温かみのある空間を作り出しています。
◇薪ストーブが家族団らんのシンボル
ある注文住宅では、リビングに隣接した土間に薪ストーブが設置されており、どの位置からもストーブの炎を楽しむことができます。吹き抜け構造により、温かな空気は2階まで行き渡り、家全体が心地よく暖まります。
また、断熱性能にもこだわり、米国リフレクティックス社の高性能遮熱材を採用することで、薪ストーブの熱を効率的に保持。寒い冬でも2階まで十分な暖かさが確保され、追加の暖房器具を使用する必要がなくなったとのことです。
薪ストーブを取り入れた暮らしは、単なる暖房機器としての役割にとどまらず、家全体を温かく包み込む心地よい空間を作り出します。
薪ストーブが生み出す「1/fゆらぎ」は、自然の炎が作り出すリズムと不規則さによって、リラックス効果をもたらし、ストレスを軽減します。この心地よい炎の揺らめきは、視覚的にも癒しを提供し、毎日の生活にゆとりを与えます。
また、薪ストーブの放射する遠赤外線は、太陽のような自然な温もりを部屋全体に広げ、冷え性の改善や血行促進、免疫力の向上にも貢献します。さらに、エアコンと異なり空気を乾燥させることなく、冬でも快適な湿度を保ちます。
薪ストーブの天板を活用すれば、煮込み料理や焼き物なども楽しむことができ、家族が集まる食事の時間が一層特別なものになります。
薪ストーブを選ぶ際には、設置場所やサイズ、材質などに注意を払い、家全体が快適に暖まるように設計することが重要です。例えば、吹き抜けの構造を取り入れることで、暖かい空気が2階まで循環し、家全体が均等に温まります。
さらに、高性能な断熱材を採用することで、薪ストーブの熱を効率的に保持し、寒い冬でも追加の暖房器具なしで十分な暖かさを確保できます。
熊本市では、グッドデザイン賞を受賞した住宅や、薪ストーブが家族の中心となる温かな空間を作り出している事例も多く見られます。薪ストーブが家のデザインや生活の質を向上させ、心地よい暮らしを実現しています。
熊本で家を建てるなら
当メディアおすすめハウスメーカーを見る