住宅メーカー何社比較する?注文住宅を建てる際の住宅メーカー選びのポイントと注意点
公開:2024.06.27 更新:2025.01.30
注文住宅の住宅メーカー選びは重要です。複数の会社を比較し、特徴や価格帯を把握することが推奨されます。情報収集はインターネット、展示場、知人の紹介、雑誌、公式サイトを活用しましょう。
同じ条件で性能、デザイン、構造、対応エリアを比較し、費用やアフターフォローも確認します。モデルハウスだけで決めず、実際の施工例や住んでいる人の声も参考にしましょう。
目次
住宅メーカー選びは情報収集から
熊本で注文住宅を建てる際には、住宅メーカー選びが重要なポイントとなります。自分に合ったメーカーを見つけるためには、しっかりと情報収集を行うことが大切です。
◇購入を決めた人は何社くらい検討している?
一戸建て住宅建築会社を決めるまでに、多くの人が複数の会社を比較しています。アンケート結果によると、住宅を購入する際には、平均して3社程度を検討していることがわかります。
この3社という数は、注文住宅の相見積もりを取る際にも一般的におすすめされています。複数の会社を比較することで、それぞれの特徴や価格帯、サービス内容を把握でき、自分に最適な住宅メーカーを選ぶための参考になります。
◇さまざまな情報収集の手段
住宅メーカー選びの情報収集には、さまざまな手段があります。ホームズの調査によると、建築会社選びの際に参考にされた情報源の上位5位は以下の通りです
1. インターネット(住宅ポータルサイト)
2. 住宅展示場
3. 知人・友人の紹介
4. 雑誌・カタログ
5. 住宅メーカーの公式サイト
インターネットの住宅ポータルサイトは、多くの住宅メーカーの情報が一度に見られるため、効率的な情報収集が可能です。住宅展示場では、実際の建物を見て触れることができ、住み心地やデザインを直接確認できます。
知人や友人の紹介は、実際にそのメーカーで家を建てた人のリアルな声が聞けるため、信頼性が高い情報源です。雑誌やカタログは、最新の住宅トレンドやデザインを知るのに役立ちます。また、住宅メーカーの公式サイトでは、詳細な仕様や施工事例が掲載されているため、具体的な情報を得ることができます。
出典元:ホームズ
住宅メーカーを比較する際のポイント
家づくりを進める上で、どの住宅メーカーを選ぶかは非常に重要です。様々なメーカーの中から自分たちに最適なメーカーを選ぶためには、いくつかのポイントを押さえて比較することが大切です。
◇住宅メーカーを比較する前に
住宅メーカーを比較する際には、同じ条件で比較することが重要です。例えば、建てたい家の希望や予算を明確にし、全てのメーカーに同じ情報を提供することで、公平な比較が可能になります。
また、土地が決まっていない場合、正確な見積もりが出ないことがあります。これは、土地の形状や地盤の状態によって建築費用が大きく変わるためです。ただし、土地を先に決める必要はありません。
まずは、建てたい家のイメージをしっかりと持ち、それをメーカーに伝えることが大切です。
◇住宅メーカーを比較する際のポイント
住宅性能は、断熱性や耐震性、省エネ性能など、住みやすさに直結する重要な要素です。各メーカーが提供する住宅の性能をしっかりと確認し、比較することが大切です。住宅のデザインは、個々のライフスタイルや好みによって異なります。各メーカーが提供するデザインやプランを比較し、自分たちの希望に最も近いものを選びましょう。
住宅の構造や工法は、建物の強度や耐久性に影響します。木造、鉄骨造、RC造(鉄筋コンクリート造)など、各メーカーが採用する工法や構造を比較し、自分たちの条件に合ったものを選ぶことが重要です。
また、住宅メーカーによって、対応可能なエリアが異なる場合があります。自分たちが建てたいエリアでの施工が可能かどうかを確認し、その上で比較検討しましょう。
住宅メーカー選びの流れとは?
住宅メーカーを選ぶ際には、「どんな家に住みたいのか」を明確にすることが何よりも大切です。住宅は決して安い買い物ではありませんので、時間的に余裕を見てじっくりと住宅メーカーを選ぶようにしたいものです。
◇予算と条件の決定
まず、自分や家族が理想としている家のイメージを明確にしましょう。最初に予算を決めておくことで、住宅メーカーの選択肢がある程度絞られます。予算は総額だけに気を取られるのではなく、月々の支払い可能額を具体的に算出して無理のない範囲で決めることが大切です。
次に、希望エリアや土地と家の広さを決定します。同じ広さの土地でも地域によって建ぺい率が異なることがありますし、低層住宅街では2階建てまでの住宅しか建てられないなど、細かい規定がありますので、あらかじめよく調べておくことも重要です。
次に、間取りやデザインを具体的に決定します。現在必要な部屋数・用途を考えると同時に、10年先、20年先のライフステージの変化も頭に入れて間取りを考えるようにしたいものです。また、住宅の機能性能も住宅メーカーを選ぶための大切な要素ですので、省エネ、耐震性、バリアフリーなどのこだわりを明確にしておくといいでしょう。
◇カタログを請求
住宅メーカーは、一社だけではなく複数社の情報を集めて比較検討するのが心配しない家づくりのコツです。ホームページなどを閲覧してよさそうだなと思った住宅メーカーをいくつか選び出し、カタログを請求して資料を検討しましょう。カタログは各住宅メーカーのホームページから請求できます。
また、いくつもの住宅メーカーのカタログをまとめて請求できる比較サイトもありますので、活用すると便利です。この時点では、できるだけ多くの情報を収集することが大切なので、10社程度にカタログを請求するのがおすすめです。
◇住宅展示場やモデルハウスを見学
カタログを取り寄せて資料を検討し、直接相談したいと思う住宅メーカーを5社前後に絞るのが次のステップです。絞り込んだ住宅メーカーの住宅展示場やモデルハウスを見学し、家の使い心地や住み心地などを実地で試してみましょう。モデルハウスを見学する際には、あらかじめホームページから予約を入れておくと安心です。
当日は住宅メーカーの担当者にいろいろと質問ができるので、懸案事項や確認しておきたいポイントをメモして行くのがおすすめです。住宅展示場には複数の住宅メーカーのモデルハウスやショールームが集まっていることが多いので、休日などにまとめて見学すると時間を節約できます。
◇見積もり依頼
モデルハウスを見学して「いいな」と思ったメーカーを3社程度に絞り、見積もりを依頼します。各社の金額の違いを比較するためにも、同じ間取り・デザイン・性能で相見積もりを依頼することが大切です。他の住宅メーカーにも見積もりを依頼していることを伝えておくことも忘れないようにしたいものです。
見積もりには「概算見積もり」と「詳細見積もり」の2タイプがあり、概算見積もりは実際の費用とは多少ズレることがあります。概算見積もりには、建物本体の価格と一部の標準仕様やオプション費用が含まれます。詳細見積もりのほうは具体的な費用と内容を確認し、契約や資金計画の最終調整を行うためのもので、通常は候補を一緒に絞ってから詳細見積もりが作成されることになります。
◇依頼する住宅メーカーの決定
概算見積もりで納得のいく住宅メーカーを選択したら、詳細見積もりを依頼し、確認した上でいよいよ契約となります。詳細見積もりの金額が、契約時の基準となります。契約を交わす前にひとつ確認しておきたいのは、保証制度やアフターサービスについてです。住宅メーカーによって保証内容やサービス内容には違いがありますので、必ずチェックすることが重要です。
工事請負契約を締結するときに手付金が必要になる住宅メーカーもありますので、合い見積もりを比較検討する時点で手付金が必要かどうかを確認しておくことも大切です。手付金の相場は建築費の5〜10%で、万が一契約を解除しようとしたときにはペナルティとして用いられることもありますので注意しましょう。
住宅メーカーを比較する際の注意点
家づくりを進める上で、住宅メーカーの選定は非常に重要です。しかし、どのメーカーが自分たちに最適かを判断する際には、いくつかの注意点があります。これらのポイントを押さえることで、後悔のない選択ができます。
◇費用の確認
住宅メーカーを比較する際には、提示された費用の内訳をしっかりと確認することが重要です。特に、どこまでの諸費用が含まれているかを明確にする必要があります。
建物本体の費用だけでなく、設計費用、確認申請費用、外構工事費用などが含まれているかどうかを確認し、不明点があれば必ず質問してクリアにしておきましょう。
◇モデルハウスだけで決めない
モデルハウスは住宅メーカーの魅力を最大限に伝えるために設計されていますが、実際の住まいと必ずしも同じ条件ではないことがあります。モデルハウスを見るだけで決めてしまわず、実際の施工例や住んでいる方の声を参考にすることが大切です。
また、自分たちが希望するプランや予算に合わせた提案を受け、その内容をしっかりと比較検討することが必要です。
◇着工後の変更・アフターフォローの確認
家づくりの過程では、計画段階と実際の工事が進む中で変更が必要になることがあります。着工後に変更が可能かどうか、その際の手続きや費用について事前に確認しておくことが重要です。
また、住宅が完成した後の保証やアフターサービスについても詳しく確認しましょう。保証内容やアフターフォローの充実度は、長く安心して住むために欠かせない要素です。各メーカーの保証期間や対応範囲を比較し、信頼できるサービスを提供しているかを判断することが大切です。
◇営業担当の対応や振る舞いを確認
せっかく高性能でおしゃれな完全注文住宅を手掛けているのに、営業担当の対応が悪い住宅メーカーに当たってしまうと家づくりが難航してしまうことがあります。住宅メーカーの営業担当者は、家づくりのプロセスを成功に導くために非常に重要な役割を果たしているものです。ところが、肝心の営業担当者との信頼関係がうまく気づけず、コミュニケーションがなかなか取れないとなると、必要以上にストレスが溜まってしまい、家づくりの過程を楽しめません。
いい営業担当者というのは数々の実績をこなしており、ヒアリング能力が高いのが特長です。入社したばかりの新人が担当になった場合などは、住宅メーカーに交渉してベテランの担当者に変えてもらう必要があるかもしれません。
住宅メーカー選びで迷ったら?

画像出典:フォトAC
住宅メーカー選びは、家づくりの成功を左右する重要なステップです。しかし、多くの選択肢がある中でどのメーカーを選べば良いか迷ってしまうこともあるでしょう。そんな時には、いくつかのポイントを押さえることで、自分に合った住宅メーカーを見つける手助けになります。
◇プロのアドバイスを求める
どのメーカーが良いか分からない場合には、専門家のアドバイスを取り入れることが有効です。「住まいの窓口」などのサービスを利用して、専門のアドバイザーに相談することで、客観的な視点から最適な施工会社を紹介してもらうことができます。
専門家は豊富な知識と経験を持っており、自分の希望や条件に合ったメーカーを提案してくれるため、安心して選ぶことができます。また、具体的な質問や不安な点についても詳しく説明してもらえるので、納得して選定を進めることができるでしょう。
◇担当者の相性や口コミも重要
住宅メーカーを選ぶ際には、担当者との相性も重要な要素となります。家づくりは長期間にわたるプロジェクトであり、担当者とのコミュニケーションが円滑であることは、ストレスのない進行を実現するために欠かせません。担当者の対応や提案力、信頼性をしっかりと確認しましょう。
また、口コミも判断材料として有用です。実際にそのメーカーで家を建てた人の意見や評価を参考にすることで、より具体的なイメージを持つことができます。
ただし、口コミを参考にする際には、その意見が偏っていないか、信憑性があるかを見極めることが重要です。複数の口コミを比較し、総合的に判断することで、より正確な情報を得ることができるでしょう。
熊本でおすすめの注文住宅メーカーを紹介
熊本県には全国的に支社・モデルハウスを展開している大手の住宅メーカーや地元密着型の住宅メーカーなど、さまざまなタイプの会社があります。その中でも、特に口コミで評判のいい企業を4社選んでみましたので、住宅メーカー選びの参考にしてください。
◇新産住拓
1964年の創業以来、人吉や球磨など、近くの山の木でつくる手間ひまかけた良質な住まいを提供し続けているのが新産住拓です。同社は100年住宅・高耐久高耐震の住まい、資源の有効利用・リサイクルを考えた資源循環型の住まいづくりを基本理念としており、地元のユーザーたちから高い評価を受けています。熊日RKK住宅展やKAB総合住宅展示場に展示されている同社のモデルハウスは2023年度グッドデザイン賞を受賞しており、自然を大切にする注文木造住宅が好評です。
スキップフロアや薪ストーブ、オーダー(造作)家具、ウッドデッキなど、誰もが憧れる要素をふんだんに盛り入れた住まいを適切な価格で建てられるのが新産住拓の強みです。
◇住友林業
住友林業も、木の魅力にこだわった居心地のいい住まいを作る住宅メーカーとして人気があります。住友林業の家は、オークやウォルナット、マホガニーなど上質で使い心地のいい木材をふんだんに使用しており、経年とともに美しさが増していくのが特長です。インフルエンザにかかりにくく、勉強にも集中できるなど大きなメリットがある木の空間をつくり上げるために、同社では木を植えて育て、その木で家を建てるという「ウッドサイクル」を実現しています。
創業以来、長い伝統の中で培ってきた多彩な加工技術によって建てられた住友林業の家は、高気密・高断熱で自然災害にも強い点がメリットです。熊本県内では、北熊本展示場、西熊本展示場、東熊本展示場の3カ所で住友林業の家を見学できます。
◇ミサワホーム
ミサワホームはサステナブル&レジリエンスな住まいを提供する、大手住宅メーカーです。熊本にはミサワホーム九州・熊本支店があり、施工主のさまざまな要望やニーズに合わせた家づくりを展開しています。暮らしに新しい価値を与える家づくりをモットーとしている同社の注文住宅は大屋根タイプ・スキップ蔵タイプ・平屋蔵タイプなどバラエティに飛んでおり、個性豊かな生活を楽しみたい家族にぴったりです。
エネルギーを有効活用できる住環境をデザインする「SMART AMENITY」を推進しているのもミサワホームの人気のポイントで、同社の高い技術水準を実感できます。住まいを生態系の一部ととらえ、先進技術を駆使した数々の住まいは、国際的にも高く評価されています。
◇谷川建設
長崎県五島で整林業としてスタートした株式会社谷川建設は、熊本県にも支店を展開しており、キメの細かいサービスとアフターフォローで人気を集めています。木の力を知り尽くした同社が提案する木の家は、快適・安心・健康を第一とした居心地のよさが好評です。
保証・アフターメンテナンスも万全で、施主の大事な住まいを長く守り続けるために初期30年保証を提供しています。「住設安心サポート」も谷川建設ならではのサービスで、通常は1~2年間のメーカー保証が終了した後も、10年までメーカー保証と同等の修理サービスを受けられます。さらに、24時間365日対応の「コールサービス」を利用できるのも魅力です。
住宅メーカー選びは、注文住宅を建てる際に重要です。まず、複数の会社を比較し、それぞれの特徴や価格帯を把握することが推奨されます。情報収集はインターネット、住宅展示場、知人の紹介、雑誌、メーカーの公式サイトを活用しましょう。
比較する際は、同じ条件で行い、建物の性能、デザイン、構造、対応エリアを確認することが大切です。費用の内訳やアフターフォローも確認し、モデルハウスだけで決めず、実際の施工例や住んでいる人の声も参考にしましょう。専門家のアドバイスや担当者との相性、口コミも考慮し、信頼できるメーカーを選びましょう。
熊本で家を建てるなら
当メディアおすすめハウスメーカーを見る
