契約時の確認でトラブルを防ぐ!仮契約からの注文住宅づくりの流れ
公開:2024.07.26 更新:2025.03.04
仮契約は家づくりの初期段階で、設計プランや費用の合意が行われます。仮契約後は詳細な打ち合わせと建築確認申請を経て、本契約に進みます。仮契約時には申込金の取り扱いやキャンセル条件を確認し、契約書に総額費用や地盤調査の結果を明記することが重要です。予算内での仕様確認と、キャンセル条件の確認も忘れずに行いましょう。
目次
住宅メーカーが決まった後は?仮契約後の家づくりの流れ
仮契約は家づくりの初期契約で、設計プランや費用を確認します。申込金が必要で、本契約時に充当されるか返還される場合があります。仮契約後は詳細打ち合わせ、建築確認申請、本契約を経て工事開始、地盤調査、基礎工事、最終検査の流れで進行します。
◇仮契約とは
本見積り
仮契約後は、間取りや設備、仕様をさらに詳細に決定し、本見積りを依頼します。この際、平面図、立面図、仕上表、仕様書、見積書を照らし合わせ、抜け漏れがないか慎重に確認することが重要です。特に、本体工事費に加え、付帯工事費や諸費用が正しく含まれているかを確認することを忘れないようにしましょう。
また、本契約後にプラン変更を行うと、追加費用や工期の延長が発生する可能性があるため、構造に関わる部分の仕様は本契約前にしっかり確定させることが大切です。
住宅ローンの検討・事前審査
具体的な間取りやプランを決定するタイミングで、住宅ローンの検討と事前審査を進めます。金利タイプや返済期間を自分たちのライフプランに合わせて選び、無理のない借入金額と資金計画を立てることが重要です。
もし建築会社が提携しているローンを利用する場合、手続き代行をしてくれることもありますが、代行手数料が発生する場合があるため、事前にその費用を確認しておくことが大切です。
本契約(建築工事請負契約)
間取りや予算が確定し、本見積りが完成したら、依頼先と本契約(建築工事請負契約)を締結します。契約書には、発注者と請負者の氏名、工事内容、請負代金、支払方法、工事着手と完了の時期、引き渡し日などの重要事項が記載されています。契約時には手付金として建築費の約10%を支払うのが一般的です。
また、本契約では工事請負契約書、契約約款、設計図書、仕様書、工事費見積書などの書類が必要となり、契約金の支払いに伴い印紙税の負担も発生します。支払方法や引き渡しのスケジュールなど、契約内容を細かく確認し、後のトラブルを防ぐことが大切です。
建築確認申請
建築確認申請は、建築する住宅の間取りや仕様が建築基準法などの法規に適合しているかを審査するもので、通常は依頼先の施工会社が代行してくれることが多いです。申請が通ると、柱や壁の位置、窓の大きさや配置など、建築基準法に関わる部分の変更ができなくなるため、事前に間取りや仕様をしっかり確認しておくことが重要です。
スムーズな家づくりのためにも、細部まで慎重にチェックし、必要に応じて申請前に修正を依頼しましょう。
◇仮契約後の流れ
仮契約後は、詳細な設計打ち合わせが始まります。設計プランが決まったら、建築確認申請を行い、建築許可を取得します。このプロセスには通常1ヶ月程度かかります。
次に、本契約が行われ、仮契約の内容を基に正式な契約書が作成され、最終的な費用や工期などが確認されます。
本契約後は工事が開始され、地盤調査や基礎工事が行われ、建物の具体的な形が見えてきます。工事中は進捗状況を定期的に確認し、工事が完了したら最終検査を経て引き渡しとなります。
仮契約する際の注意点

仮契約時の申込金は、本契約時に充当されるのが一般的ですが、キャンセル時に返却されないこともあります。契約書で申込金の取り扱いを確認し、キャンセル条件を把握することが重要です。契約を急かされる場合は慎重に対応し、他のメーカーと比較検討することが大切です。
◇キャンセルした場合の申込金
仮契約時に支払う申込金は、本契約時に充当されるのが一般的ですが、キャンセルした場合に返却されないこともあります。仮契約を結ぶ際には、申込金の取り扱いについて契約書でしっかり確認し、納得しておくことが大切です。
特に、仮契約後に契約解除の可能性がある場合には、返金条件やキャンセル料について詳細に把握しておく必要があります。
◇契約を急かす住宅メーカーには要注意
住宅メーカーが契約を急かす場合は注意が必要です。十分な検討期間がないまま仮契約を促されると、設計や費用について不明瞭な点が後々のトラブルの原因になります。
信頼できるメーカーは、契約前にしっかりと説明を行い、顧客の質問や不安に丁寧に対応します。契約を急かされる場合は、一旦冷静になり、他のメーカーと比較検討する時間を確保しましょう。
トラブルにならない為に!仮契約の際に確認すべきこと
仮契約時は契約書で総額費用や申込金の扱いを確認し、返金条件を明記することが重要です。具体的な間取りや設備の希望を伝え、予算内でのプランを固めることで、予算オーバーを防ぎ、理想の注文住宅に近づけます。
◇契約書で確認すべきこと
仮契約を結ぶ際には、契約書の内容を詳細に確認することが重要です。特に総額費用の確認は欠かせません。総額費用には建築費用だけでなく、設計費用や申請費用、付帯工事費用などが含まれるため、すべての項目を確認しておく必要があります。
また、申込金の扱いについても明確にすることが重要です。申込金が本契約に充当されるのか、キャンセル時に返還されるのかを確認し、返金条件を契約書に明記しておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。
◇予算オーバーを防ぐために
仮契約前には、できるだけ具体的に間取りや設備の希望を伝えることが大切です。具体的な設計が難しい場合でも、希望を伝えることで予算オーバーを防げます。希望する間取りや設備のグレードを明確に伝えることで、住宅メーカーはそれに基づいた見積りを作成します。
予算内で希望を叶えるためには、仮契約の段階で具体的なプランを固めることが重要です。また、予算内で希望を最大限に実現するために、優先順位を明確にすることも必要です。
仮契約で確認すべきことを把握し、納得のいく契約を進めることで、理想の注文住宅に一歩近づくことができます。
納得の家づくりのために~本契約前に確認すべきこと
地盤調査は建物の安全性を確保するために必須で、追加基礎工事が必要になることもあります。予算確定や仕様の決定も本契約前に行い、予算オーバーや予期しない出費を防ぎましょう。また、キャンセル時の違約金条件も契約書で確認することが重要です。
◇地盤調査
建物を建てる前に、土地の地盤が建築に適しているかどうかを確認する地盤調査は非常に重要です。地盤の状態によっては追加の基礎工事が必要になり、その費用も発生します。
地盤調査は建物の安全性を確保するための必須ステップであり、本契約前に実施し、その結果を基に設計を進めることが重要です。地震が多い地域では、特に地盤の強度や安定性を確認することが重要です。
◇予算の確定
本契約前には、建物の予算を確定させることが不可欠です。建物本体の費用だけでなく、設備やオプション、外構工事の費用も含めた総額を確認する必要があります。予算オーバーを防ぐために、細かな仕様や設備のグレードも決定しておくことが重要です。
注文住宅では仕様の変更が費用増加につながることが多いため、すべての項目を本契約前に確定させ、書面に残しておくことが大切です。これにより、予期しない出費やトラブルを防ぐことができます。
◇スケジュールと工事が遅延した場合の対応
工事スケジュールは、着工日・工事完了日・引き渡し日を明確に設定し、契約時にしっかり確認しておきましょう。万が一の遅延に備え、対応策や違約金の有無についても事前に把握しておくと安心です。
また、建築費用の支払いは、契約時・着工時・棟上げ時・引渡し時など複数回に分かれるのが一般的です。契約内容によって支払いスケジュールや金額の配分が異なるため、資金計画とあわせて事前にチェックし、スムーズな進行を心がけましょう。
◇アフターサービスや保証内容
住宅の引き渡し後は、不具合が発生した場合に備え、保証内容や範囲、アフターサービスの詳細を確認することを推奨します。注文住宅では、施工会社が最低10年の保証を提供することが義務付けられていますが、保証の適用条件や範囲に違いがあるため、細かくチェックすることが大切です。
また、自然災害などの不可抗力による工事中断時の対応や取り決めについても、事前に確認しておくことで、予期せぬトラブルに備えることが可能です。
◇キャンセルした場合
本契約後にキャンセルする場合の違約金についても確認しておく必要があります。工事が進行しているため、キャンセル時の費用負担が大きくなることがあります。違約金の金額や条件については契約書に明記されているため、事前にしっかりと確認し、納得した上で契約を進めることが重要です。
◇違約金はどれくらい?
本契約(工事請負契約)は、住宅の着工前に結ぶもので、契約時には住宅価格の5~10%程度の手付金を支払うのが一般的です。
契約後にキャンセルする場合、手付金を放棄すれば解約できますが、手付解除の期限を過ぎると違約金が発生する可能性があるため注意が必要です。
また、契約後に地盤調査や設計、改良工事などがすでに完了している場合、その分の費用を請求されることもあります。トラブルを避けるためにも、契約時に違約金の条件やキャンセル時の費用負担をしっかり確認しておきましょう。
注文住宅の契約時によくあるトラブルとは?
注文住宅の契約は、理想の家を形にする大切なステップですが、契約内容の確認不足や予期せぬ追加費用、工期の遅れなどのトラブルが発生することもあります。特に、住宅ローンや工事内容の変更、違約金の条件などは契約前にしっかり確認しておくことが重要です。
◇工事の追加や変更
注文住宅では、契約後の仕様変更や工事の追加によって、想定以上の費用がかかることがあります。契約時に「細かい部分は後で決めましょう」と言われ、そのまま工事を進めた結果、予算を大きく超えてしまうケースも少なくありません。
工事が始まってからの変更は可能ですが、選択肢が限られるため、契約前にできるだけ詳細なプランを決めておくことが大切です。契約後に変更や追加を検討する場合は、スケジュールや費用を事前に確認し、慎重に判断しましょう。
◇工事の遅延
工事の遅れにより、引っ越しのスケジュールが合わなくなるケースは珍しくありません。賃貸の解約日とズレが生じると、仮住まいの家賃や引っ越し費用が増え、受け取った遅延損害金では補いきれないこともあります。
工事の遅延は、天候や予期せぬトラブルによって発生する可能性があるため、遅延損害金の条件や補償内容を事前に確認しておくことが大切です。スケジュールの遅れに備え、余裕を持った計画を立てることで、トラブルを最小限に抑えられるでしょう。
◇住宅ローン
注文住宅の契約時には、住宅ローンの審査や契約内容に関するトラブルが発生することがあります。特に、ローン特約を契約書に記載していても、金融機関名が明記されていないと、「金利の高い金融機関なら審査が通る」といった理由で契約解除ができないケースがあります。
契約時には、利用する金融機関名・融資額・ローン特約の期限が正しく記載されているかをしっかり確認しましょう。事前に細かくチェックし、ローントラブルを未然に防ぐことが大切です。
熊本でおすすめの注文住宅会社を紹介
熊本で理想の注文住宅を建てるなら、地域の気候や風土に適した高品質な住まいを提供するハウスメーカー選びが重要です。耐震性や断熱性、デザイン性に優れた家づくりはもちろん、コストパフォーマンスやアフターサポートも重視すべきポイントです。
◇新産住拓
新産住拓は、熊本で50年以上にわたり地域に根ざした家づくりを手がける注文住宅会社です。最大の特徴は、熊本の気候や風土に適した「木の住まい」へのこだわりです。人吉・球磨などの地元産の木材を丁寧に加工し、快適で健康的な住環境を提供してきました。
耐震性にも優れており、2016年の熊本地震では累計6,000棟以上の住宅が倒壊ゼロという実績を誇っています。また、自然素材を活かした設計により、湿気やカビを防ぎ、家族の健康を守る工夫が施されています。環境への配慮も徹底しており、計画的な伐採と地元の木材活用を通じてCO2排出を抑制することが可能です。地域社会や環境に貢献しながら、安心で心地よい住まいを提供する企業です。
◇住友林業
住友林業は、自由設計を基本とし、専属のプロジェクトチームが家づくりをトータルサポートしている企業です。建築士やインテリアコーディネーターが連携し、細部までこだわった提案を行ってきました。そして、設計段階では3DCGを活用し、完成イメージを具体的に確認できるため、安心して家づくりを進められます。
最大の強みは、最長60年の保証システムです。構造躯体や防水に加え、設備機器には10年保証が付いているため、長期的な安心を支える充実のメンテナンス体制が整っています。また耐久性の高い部材や定期点検を通じ、住まいの価値を長く維持できるのも魅力です。
「設計満足度99.2%」の実績を誇り、住友林業の家はデザイン性と住み心地の両面で高い評価を獲得してきました。耐震性・通風・採光・デザイン性にも優れ、家族が長く快適に暮らせる住まいを提供しています。
◇クレバリーホーム
クレバリーホームは、外壁タイルを標準仕様とし、美しさと耐久性を兼ね備えた住まいを実現しています。タイルは色褪せや汚れに強く、メンテナンスの手間や費用を抑えながら、長く快適に暮らせるのが特徴です。
また、プレミアム・ハイブリッド構法を採用することで、耐震性を大幅に向上しました。モノコック構造とSPG構造を組み合わせることで、地震の揺れに強い頑丈な住まいを実現しています。過去の大震災でも倒壊ゼロという実績があり、安全性の高さがうかがえるでしょう。
さらに、空気や水の管理にもこだわり、24時間換気システムやウルトラファインバブル水を導入しています。クレバリーホームは、高性能でありながらコストを抑える工夫もされており、長く安心して住み続けたい方に人気の住宅メーカーです。
◇タマホーム
タマホームは、「より良い住まいを適正価格で提供する」を理念に掲げ、高品質でコストパフォーマンスに優れた注文住宅を手がけています。中間業者を挟まずに直接施工管理を行い、住宅設備の大量発注によるコスト削減を徹底することで、手の届きやすい価格を実現することが可能です。
また、「大安心の家」シリーズをはじめ、耐震性・耐久性に優れた長期優良住宅の提供にも注力してきました。耐震等級3や断熱等性能等級5以上などの国の基準をクリアし、安全性と快適な住環境を両立しています。
さらに、環境への配慮として「タマストラクチャー」を導入し、国産木材を直接仕入れることで林業の活性化とコスト削減に成功しました。品質の高い木材を安定的に供給し、環境にやさしい家づくりを実現しています。
仮契約は住宅メーカーとの初期契約で、家づくりの方向性や費用について合意する段階です。仮契約後は詳細な設計打ち合わせが行われ、設計プランが決まると建築確認申請を行い、建築許可を取得します。
その後、本契約が行われ、正式な契約書で費用や工期が確認されます。工事開始後は地盤調査や基礎工事を経て、最終検査の後に引き渡しとなります。
仮契約時の申込金の取り扱いやキャンセル条件を確認することが重要です。また、契約を急かすメーカーには注意が必要で、十分な検討と比較が求められます。
契約書には総額費用や申込金の取り扱い、地盤調査の実施、予算の確定などを明確にし、後のトラブルを防ぎましょう。
本契約前に地盤調査を実施し、予算を確定させ、キャンセル条件も確認することで、安心して家づくりを進めることができます。
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