熊本の注文住宅でも庭は必要?庭を作らなかった場合の後悔と必要面積
公開:2024.05.30 更新:2025.03.04
注文住宅の庭は、外観や景観を良くし、バーベキューや子ども・ペットの遊び場にもなります。狭い土地では庭と駐車スペースを両立するのが難しく、平均敷地面積は地域によって異なります。工夫次第で、玄関アプローチや中庭を設け、駐車場を庭風にアレンジすることができます。
目次
注文住宅で庭はどうする?庭の必要性
庭があると外観や景色が良くなり、バーベキューや子ども・ペットの遊び場として活用できます。ガーデニングも楽しめ、日当たりや風通しも改善し、室内環境が快適になります。
◇庭をつくるメリット
庭をつくることによって、自然に触れる機会が増え、日常のストレスを軽減してリフレッシュできます。具体的には、次のようなメリットが考えられます。
ガーデニングや家庭菜園ができる
庭があればガーデニングや家庭菜園ができるため、育てた花を家の中に飾ったり、ハーブなどを楽しんだりすることができます。畑スペースを作れば家庭菜園もできますので、採れたてのトマトやレタスでサラダを作るといった楽しみも生まれます。野菜が成長していく過程を子どもに見せれば、情操教育としても役立ちます。
BBQやホームパーティーができる
庭があれば、BBQやホームパーティーなどを友人たちや家族と楽しむことも可能です。庭にテーブルを設置しておけば、BBQをしない日でも庭でランチをとることができますし、ティータイムにお茶やスイーツでくつろぐこともできるなど、さまざまな楽しみ方ができます。また、空間にゆとりがあれば、ミニ花火大会などにも最適です。
子どもやペットの遊び場にできる
庭は、子どもやペットにとっては理想的な遊び場です。近くに公園がない環境では、外遊びをしようと思ってもなかなか適切な場所がないものですが、庭があれば近所の子どもなどと一緒に遊ぶこともできます。服や手足が汚れてもすぐに洗えるなど、メリットはたくさんあります。わざわざドッグランに連れて行かなくても、庭でストレスを発散できるので、ペットにとっても有益です。
◇庭をつくるデメリット
庭を作る際には、デメリットが全くないわけではありません。
手入れが必要
庭があると、草むしりや庭木の剪定など、手入れに時間や労力がかかることもあります。そのため、庭の手入れにどれくらいの時間と費用をかけられるかをしっかり考えた上で、自分が管理できる範囲の大きさの庭を作ることが重要です。また、手間がかからないローメンテナンスな宿根草や多年草を選んで植えるなど、工夫を凝らすことも大切です。
目隠しの工夫が必要
家に庭がある場合、外部からの視線を避けるために目隠しを工夫することが大切です。生垣やフェンスを設置しないと庭が丸見えになり、逆にストレスを感じることがありますので、注意が必要です。デザイン性の高いアクセントウォールを配置することも、視覚的に効果的な方法です。また、植木を目隠しとして使用する場合は、落ち葉が出にくい常緑樹を選ぶのが理想的です。
費用がかかる
庭のある一軒家に住むためには、一定の面積を持つ敷地が必要です。しかし、土地が広ければそれだけ土地代が高くなることを覚悟する必要があります。また、敷地が広くなると塀にかかる費用も増えるため、予算内で収めたい場合は庭の面積を小さくし、諸費用を削減することを考える必要があります。
庭を作らなかった場合の後悔とは?

庭を設置するには、余裕ある土地を選び、風通しや見晴らしを確保することが重要です。狭い土地では庭を設置するのが難しい場合もあります。
◇土地の広さ=家の面積とはならない
庭を設置する場合、家のまわりに余裕がある土地を選ぶ必要があります。スペースに余裕があると見晴らしがよく日当たりや風通しもよくなるため、換気もしやすいのも利点です。
また狭い土地を購入すると建物の面積も狭くなるため注意が必要です。土地を購入する際は建ぺい率を把握しておいたうえで、土地を選ぶべきです。また、風通しや見晴らしなども考慮しておきましょう。
◇子供の遊びスペース等外の自由なスペースが確保できない
庭をつくらなくて後悔したケースの中には、子ども・ペットの遊び場やバーベキューをする自由なスペースが確保できないなどの声が多いです。事情があって公園に行けない場合や、公園などの遊び場が近場になく子供を遊ばせられないといった経験をした方もいます。
このとき、庭があれば公園にわざわざ行かなくても子どもやペットが安心して遊べ、自然と触れ合えるのも魅力です。
またバーベキューをする場合、庭がないと車庫などの狭い場所で行うしかなく、煙など、隣人に迷惑をかけないように配慮もしなければなりません。一方で庭があると広々としたスペースでバーベキューでき、煙が隣家に届くリスクも軽減できます。
庭はどれくらいの広さが必要?用途によって変わる必要面積
全国の注文住宅の平均坪数は37.6坪で、首都圏では敷地面積が123.3㎡、地方では222.7㎡です。庭と駐車スペースを確保するのは用途によって異なり、首都圏では難しいこともあります。
◇注文住宅の庭の平均的な面積
全国の注文住宅の平均坪数は37.6坪です。戸建て住宅の平均坪数は、首都圏と地方によって異なり、敷地面積は首都圏に比べて地方のほうが広い傾向があります。
首都圏の住宅面積は104.3㎡、敷地面積は123.3㎡であるのに対し、地方では住宅面積が123㎡、敷地面積が222.7㎡です。特に地方では、住宅面積の倍以上の広さの敷地面積がある土地があるエリアも多いです。
出典元:住宅金融支援機構 2020年度フラット35の利用者調査
◇用途によって変わる必要面積
庭の用途よって必要な敷地面積も変わります。庭を設置する以外に駐車・駐輪スペースも確保しなければなりません。しかし、首都圏のように広大な土地を確保できない場合、庭と駐車・駐輪スペースを同時に確保するのは困難です。
注文住宅に庭を造る際のポイントとは?
注文住宅は間取りや庭の広さ・配置などを自由に設定できるのが大きなメリットですが、要望を盛り込みすぎると費用がかさみ、手入れが大変になることがあります。庭を作る際は、駐車場や駐輪場のスペースを先に確保し、その後に用途をしっかり定めることが大切です。
◇目的を定める
庭を造る際には、その使い道を明確にすることが失敗を避けるために重要です。例えば、BBQやホームパーティーを楽しむ庭を作るのであれば、リビングの開口部を広くし、ウッドデッキで繋げると実用的です。子どもやペットの遊び場として使いたいのであれば、芝生を植え、庭木は極力少なくすることをおすすめします。ガーデニング目的の場合は、日当たりの良い場所を選びましょう。北面など日が当たらない場所では野菜や花の育成が難しくなります。
◇日当たりやプライバシーを確保する
機能性の高い庭を作りつつ、遊びの空間としても楽しめる庭を作るのは難しいことです。庭がある家ではプライバシーの確保が必要ですが、庭木などで遮蔽を作ると、窓からの陽光が入らず家の中が暗くなってしまうことがあります。日当たりとプライバシーのバランスを考慮して造園することが重要です。造園の専門業者に相談し、日当たりを損なわない庭木の選定をお願いすることを推奨します。
◇メンテナンスの必要性を考える
ペットが自由に走り回れるようにと庭に芝生を植えることは良いアイデアですが、芝刈りが大変で後悔する人は少なくありません。天然芝はデリケートで、定期的に水やりや施肥をしないと枯れてしまいます。ガーデニングも同様に、こまめに雑草を取り除かないと庭が乱れてしまうので、メンテナンスにかけられる時間をしっかり考慮する必要があります。天然芝の手入れが大変な場合、人工芝を導入する方法もあります。
◇駐車場・駐輪場スペースを先に確保する
庭作りを始める際は、まず駐車場と駐輪場のスペースを確保することを優先しましょう。特に、駐車場のドアを開けるタイプの場合、1台分でもかなりのスペースが必要となります。ドアを開閉できる余裕のあるスペースに加え、駐車スペースの横幅も広めに取ることが大切です。
庭と駐車場を同時に作れるように十分な広さの土地を購入したつもりでも、意外とスペースが限られていることがあります。その場合は、庭の広さを縮小することも検討すると良いでしょう。
狭い土地で庭のスペースを確保できない場合の工夫
庭が作れない場合、玄関アプローチに木や花を植えたり、中庭を設けて緑を楽しんだりする方法があります。駐車場を庭風にアレンジすることも可能です。
◇玄関アプローチを活用
敷地が狭くて庭がつくれない場合、玄関アプローチを長くしてイングリッシュガーデンのようにさまざまな木や花などを植える方法があります。また、隣家との境界に設置した塀に沿うように木などを植えると塀による圧迫感を軽減できます。
◇中庭を設けて室内から緑を楽しむ
家の周りに庭を設けられない場合は、中庭や坪庭のような小さな庭を設ける方法があります。中庭や坪庭は室内からの緑を楽しめて尚且つ採光を取り込めるため、室内が明るく開放感のある空間を実現可能です。
中庭に段差を付けると奥行きや広がりを演出でき、ホテルや商業施設にあるようなスタイリッシュな印象を与えます。
◇駐車場と庭を両立させる方法
庭をつくると駐車・駐輪スペースが確保できない場合は、庭のような駐車場にするのもひとつの方法です。駐車場の土間をレンガや土風モルタル、芝生などを組み合わせつつ植物を植えておしゃれな庭風にできます。
また、リビング前の通路に遮蔽用のウッドフェンスと植栽枡を設けたり、植栽高を上げてウッドデッキと一体化させたりする方法もあります。
熊本でおすすめの注文住宅会社を紹介
熊本県で注文住宅を建てる際には、家族のライフスタイルに合わせたデザインや間取りを相談できる住宅会社を選ぶことが大切です。熊本県の気候や地理条件に合わせて、適切な提案をしてくれる住宅会社を選ぶようにしましょう。
◇新産住拓
熊本の木材にこだわりながら住み心地のいい注文住宅をつくり続けている新産住拓は、熊本県が創設した「熊本県SDGs登録制度(第1期)」に登録されています。本制度への登録にあたって、同社ではZEH住宅の普及、及び木育活動の幅を広げて木と関わる子どもを増加させる取り込みをスタートさせました。こういった取り組みは「くまもとSDGsアワード2023」くまもとSDGs牽引部門でも評価され、大賞に輝いています。
熊本の木で作った、自然になじむ新産住拓の住まいは居心地がよく、おうち時間を大切にしたい家族には特におすすめです。同社のモデルハウスは、熊本市内の住宅展示場数か所で実際に目で見て触れられます。
◇住友林業
住宅会社の老舗として数多くの実績を持つ住友林業は、庭にこだわった注文住宅でも高い評価を受けています。リビングとウッドデッキを大開口でつなぐことによって、内と外に一体感を持たせた家や、坪庭と繋がる玄関など、住友林業では庭を楽しむためのさまざまな提案を行っています。
同社ではリーズナブルな価格で完全自由設計の注文住宅を手掛けており、庭を身近に楽しめる平屋なども好評です。土地の形状を最大限に活かした、中庭や坪庭を取り入れた注文住宅を建てたいと考えているのであれば、一度住友林業に相談してみることをおすすめします。
熊本県内には3箇所にモデルハウスが設置されている他、ショールームもあり、住友林業の神髄に触れられます。
◇やすだホーム
2002年創業の株式会社やすだホームは、木造住宅の設計・施工とともに家具製作なども手掛けている住宅会社です。「素材と性能の両立」を目指すのがやすだホームのモットーで、化学物質によるアレルギー症状を起こすような素材は使用していません。構造材には地元熊本県産のスギ、造作材には小国産のスギ材を使用しており、四季を通じて快適に暮らせるのが同社の注文住宅の醍醐味です。内壁にも漆喰や珪藻土などの天然素材を使用していますので、自然に溶け込んだ健康で快適な暮らしが楽しめます。
全棟長期優良住宅の基準をクリアしているのも同社の注文住宅の特長で、補助金や税金、住宅ローンなどの面でさまざまな優遇を受けられます。
◇ミズタホーム
庭や周囲の自然に溶け込んだ、ナチュラルで居心地のいい住まいを作ることをモットーとしているミズタホームは、1987年に熊本市で創立されました。敷地を生かした巧みな配置計画や、家と庭のつながりを重視した同社の注文住宅は、「自然に寄り添う」ことをコンセプトにしています。
地産地消で気候風土に合う家を大切にしているミズタホームでは、熊本県では昔からなじみが深いスギ材をメインにし、子どもや高齢者でも安心して生活できる住まいを提案しています。随時完成見学会も行われており、同社の心を込めてていねいにつくられた住まいに直接触れて、良さを実感できます。経年変化を楽しめる家を探している人にはおすすめの住宅会社です。
注文住宅で庭を持つことには多くの利点があります。注文住宅に庭を設置すると、外観や景色が良くなり、バーベキューや子ども・ペットの遊び場として活用可能です。ガーデニングや家庭菜園も楽しめ、日当たりや風通しが改善し、室内環境が快適になるでしょう。
庭を持たないと、遊び場やバーベキューのスペースが不足し、狭い土地では建物の面積も狭くなります。
庭と駐車スペースを同時に確保するのは難しいこともあります。狭い土地では玄関アプローチや中庭を工夫し、駐車場を庭風にアレンジすることで緑を楽しむ方法があります。用途によって必要な庭の広さも変わりますが、狭い土地でも工夫次第で庭を楽しめます。
熊本で家を建てるなら
当メディアおすすめハウスメーカーを見る
