建売住宅と注文住宅の違いは? 迷っている場合にやるべきこと
公開:2024.11.27 更新:2024.11.27建売住宅は価格が抑えられ、土地と建物がセットでスムーズに入居できます。一方、注文住宅は自由度が高く、理想の家を実現できますが、価格や手間がかかります。選択は予算や理想、入居時期を考慮して決めましょう。
目次
建売住宅と注文住宅はどんな家?
熊本県で住宅購入を検討する場合、建売住宅と注文住宅の違いを理解し、自分のライフスタイルや予算に合った選択をすることが大切です。これから、両者の特徴を比較し、それぞれのメリットを紹介します。
◇建売住宅とは
建売住宅は、すでに建築が完了した家と土地をセットで購入できる住宅です。土地探しや建築の手間が省け、スムーズに家を手に入れることができます。多くの建売住宅は分譲地に建てられ、土地と住宅が一体となって提供される点が特徴です。
「建売住宅」と「分譲住宅」は似たような意味で使われることもありますが、分譲住宅は複数の家が建てられる土地に建築された住宅を指します。建売住宅は、すでに完成している住宅を購入する形で提供されるため、完成した住宅を即座に手に入れられる点が大きな魅力です。
◇注文住宅とは
注文住宅は、土地を購入または所有している場所に、理想の間取りやデザインを反映させた家をゼロから建てる方法です。自由度が高く、自分の希望を最大限に反映できるのが特徴です。ただし、法的な制限や地域の規制に従う必要があり、それを踏まえた上で理想の家を実現できます。
注文住宅は、フルオーダー、セミオーダー、規格住宅の3つに分類されます。フルオーダー住宅は、間取りやデザインを完全に自由に決められますが、価格や建築期間が長くなります。セミオーダー住宅は、予め用意されたプランを元に調整するため、コストを抑えつつ希望を反映できます。規格住宅は、限られた選択肢から選ぶことで、さらにコストを抑えられるタイプです。
違いは何? 建売住宅と注文住宅を比較
注文住宅は自由に設計できるため価格が高く、建売住宅より1,000万〜1,500万円高いことが多いです。設備や間取りも自由に選べ、将来の変更も考慮できます。建売住宅は価格が抑えられ、ローンも組みやすく、入居がスムーズです。どちらもアフターサービスには大きな差はありません。
◇価格
注文住宅は自由に設計を進められるため、価格が高くなりがちです。調査によると、地域によって異なりますが、建売住宅よりも1,000万円〜1,500万円高くなることが多いです。設計や建材の選択肢が豊富でこだわりが反映されるため、費用が増加しやすくなります。
一方、建売住宅は土地と建物がセットで販売され、共通の仕様で建てられています。そのため、価格が抑えられ、購入時に価格が決まっているため予算を立てやすい点がメリットです。注文住宅は設計が進むまで正確な費用がわからず、最終的に予算を超えることもあります。
また、住宅ローンの面でも建売住宅の方が組みやすいというメリットがあります。建売住宅では土地と建物を一緒に購入でき、ローンが1本で済むため、手続きが簡単です。注文住宅は土地を先に購入し、その後建物を建てるため、ローンを2本組む必要があります。
◇設備や間取り
注文住宅の大きな特徴は自由度の高さです。内装や外装、設備、間取りを自分の好みに合わせて選ぶことができます。特にフルオーダーの場合、すべてをオリジナルで決められるため、理想の家を作りやすいです。設備面では、キッチンやバスルームの選択肢が広く、海外メーカーのアイテムを選ぶことも可能です。
対して、建売住宅は内装や設備、間取りが既に決まっているため、選択の余地は限られています。主に色や一部の設備の選択肢しかなく、間取り変更も難しい場合が多いです。ただし、購入前に完成済みか完成間近の家を確認できるため、安心感があります。
注文住宅は施工過程を自分で確認できるため、家づくりに参加しやすいというメリットもあります。将来のリフォームについても、注文住宅は設計時に変更を考慮できる点が特徴です。一方、建売住宅はリフォームが難しく、柔軟に対応できないことがあるため、将来的な変更を見越す点では注文住宅が有利です。
◇その他
注文住宅と建売住宅では、入居までの流れやアフターサービスにも違いがあります。建売住宅は既に完成しているかほぼ完成しているため、購入後すぐに入居することができます。手続きから引き渡しまでの期間が短いため、すぐに新生活を始められるのが魅力です。
一方、注文住宅は設計から始まるため、完成までに時間がかかります。建物のプランを決め、実際に建築するのに数ヶ月かかるため、入居までの期間が長めです。すぐに入居したい方には建売住宅の方が向いています。
アフターサービスに関しては、注文住宅と建売住宅に大きな違いはありません。どちらも住宅の品質確保に関する法律(品確法)に基づき、10年間の保証が義務付けられています。アフターサービスの差は主に販売元のハウスメーカーによるものであり、注文住宅が良くて建売住宅が悪いということはありません。
建売住宅と注文住宅どちらを選べばいい?
建売住宅は、予算を抑えつつ、完成した家にすぐに住みたい人に向いています。土地がセットになっているため、土地探しの手間も省けます。反対に、自由度を重視する場合は注文住宅の方が適しています。
◇建売住宅を選ぶとよい人
建売住宅は、コストを抑えたい人におすすめです。不動産会社が効率的に建設するため、購入者は手間をかけずに比較的安価で購入できます。注文住宅よりも必ずしも安くなるわけではありませんが、費用面での負担を減らすことができます。
また、入居後の生活をイメージしやすい点も建売住宅の魅力です。完成済みの物件や、完成間近の物件が多いため、実際に見てから判断し、住んだ後の生活を具体的に想像しやすいです。
さらに、土地を持っていない人にも適しています。建売住宅は、土地と建物がセットで販売されるため、土地を別に購入する必要がなく、土地探しの手間を省けます。
最後に、手間をかけずにすぐに引っ越したい人にも向いています。設計に自由度は少ないものの、手続きやプランニングの負担が軽く、短期間で入居できるので、時間や労力を節約したい人に適しています。
◇注文住宅を選ぶとよい人
注文住宅は、家にこだわりがある人に最適です。外観や内装、建材など、すべて自分の希望通りに作ることができるため、理想の家を実現したい人に向いています。
ライフスタイルや趣味に合わせた部屋作りができる点も大きな魅力です。例えば、防音室を設けたい人や、広いガレージが欲しい人など、自分の必要に応じた部屋や設備を設計することが可能です。
ただし、注文住宅は土地探しや設計など、手間とコストがかかります。しかし、その分、自由度が高く、予算内で理想的な家を作ることができます。自分の希望をかなえたい人には、注文住宅が最適な選択と言えるでしょう。
建売住宅と注文住宅で迷っている場合にやるべきこと
資金計画や家のイメージを具体的にすることが、注文住宅と建売住宅の選択において重要です。どちらも見学や相談を通じて、実際の特徴や自分の理想を反映した選択ができるようになります。
◇具体的な資金計画を立てる
予算計画は家を選ぶ際に欠かせないステップです。まず、自己資金と住宅ローンを合わせた総予算を把握しましょう。頭金を多くするとローン返済が楽になりますが、将来の生活を考え、余裕資金も確保しておくことが大切です。住宅ローンを利用する場合、「借りられる金額」ではなく、無理なく返済できる金額を基に計画を立てることが重要です。
また、両親や祖父母からの支援を受ける場合は、贈与税の優遇制度について事前に調べておくことも必要です。
◇家のイメージを膨らませる
家族全員で住みたい家のイメージを共有することが、注文住宅か建売住宅かを決めるポイントになります。具体的には、間取り、外構、性能、デザイン、立地などを考え、譲れない部分を明確にしましょう。
注文住宅では自由度が高いため、理想を具現化しやすい反面、建売住宅はすでに完成している物件を選ぶため、自由度は限られます。理想の家を具体的にイメージすることで、どちらが適しているかが見えてきます。
◇見学や相談をして比較検討する
注文住宅と建売住宅の選択に迷った際は、実際に見学し、専門家に相談することが大切です。まず、住みたいエリアの建売住宅を見学してみましょう。間取りにこだわらず、実際の建売住宅を見学することで、その特徴やメリットを実感できます。
次に、注文住宅に興味があれば、ハウスメーカーに相談し、モデルハウスを見学して具体的な情報を得ましょう。展示場の設備やデザインだけでなく、自由度やコストについても十分に確認し、建売住宅との違いを体感することが大切です。
見学や相談を通じて、どちらが自分たちの生活に合った選択肢かを判断しましょう。
建売住宅と注文住宅は、それぞれ異なる特徴とメリットがあります。建売住宅は、土地と家がセットで販売され、手続きが簡単で価格も抑えられます。すぐに入居できる点が魅力で、土地探しや建築の手間を省けます。一方、注文住宅は、自由度が高く、間取りやデザインを自分の希望通りに作れるため、理想の家を実現したい人に向いています。
しかし、価格が高く、設計や建築に時間がかかるため、手間やコストがかかります。どちらを選ぶかは、予算や理想の家、入居のタイミングなどを考慮して決めるとよいでしょう。
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