熊本で長期優良住宅を建てるなら知りたいポイント
公開:2024.02.19 更新:2024.02.27近年、新築の際に長期優良住宅を選ぶご家庭が増えてきています。長期優良住宅は、その名の通り、長期にわたって快適かつ安全に住むことができる優良な住宅です。
本記事では、長期優良住宅の特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説し、熊本で長期優良住宅を施工する際におすすめの住宅メーカーについてもご紹介します。
目次
長期優良住宅の特徴
長期優良住宅とは、国が定めている「長期優良住宅認定制度」の基準を満たした住宅のことです。長期優良住宅として国の認定を受けるためには、以下の5つ基準をクリアする必要があります。
1. 長期の使用に耐えうる構造・設備
長期優良住宅は、建物自体が長期間にわたって使用されることを想定しています。この基準では、建物が100年間以上の使用に耐えうる構造や設備を持つことが求められます。また、大地震などの自然災害に対して損傷を最小限に抑える耐震性や、リフォームや改修が容易に行える工夫も重要です。
2. 居住環境等への配慮
長期優良住宅は、周囲の景観を乱さず、地域環境の維持および向上に配慮することが求められます。建物の外観や色彩、周辺の緑化、騒音や振動の制御などが考慮されます。地域社会と調和し、周囲の環境への負荷を最小限に抑えるような配慮が重要です。
3. 自然災害への対策
自然災害に対する適切な対策が求められます。地震、洪水、台風などのリスクに備え、被害を最小限に抑えるための建築性能や設計が必要です。耐震性や耐風性、適切な避難経路の確保などが考慮されます。
4. 住戸面積の確保
快適な生活を送るために必要な住戸面積を確保することが求められます。居住者の人数や家族構成に合わせて、適切なスペースが提供されるように計画されます。十分な広さを持つ住戸を提供することで、快適な居住環境を実現します。
5. 維持保全計画の策定
長期優良住宅では、建物の維持管理を考慮した維持保全計画の策定が求められます。建物の主要構造部や設備の点検・保守の方法や頻度、実施期間などを明確に定めます。定期的な点検やメンテナンスにより、建物の劣化やトラブルを予防し、長期間にわたって安全かつ快適な住環境を提供します。
これらの基準をクリアする措置を講じ、管轄の行政機関に認可申請を出して審査に通れば、「認定長期優良住宅」となります。
長期優良住宅のメリット・デメリット
長期優良住宅のメリット
長期間にわたり安全に暮らせる
長期優良住宅は、高い耐震性や耐久性を備えています。そのため、地震や風などの自然災害に対して優れた耐性を持ち、住民の安全を確保します。また、高い断熱性や通気性により、快適な室内環境を維持できます。
さらに、長期優良住宅は、最初から長期にわたって住むことを想定した造りになっており、建物のメンテナンスや修繕が容易です。このような特徴から、長期優良住宅は資産価値が下がりにくいというメリットもあります。持ち家としての価値が保たれるため、将来的な転居や売却の際にも有利となります。経済的な観点からも、長期優良住宅は長いスパンで見て投資効果が高いと言えるでしょう。
税制優遇措置を受けられる
長期優良住宅は、国や自治体からの税制優遇措置を受けることができます。例えば、住宅ローン減税や投資型減税により、住宅購入や建設に関する負担を軽減できます。また、不動産取得税や登録免許税の減税、固定資産税の減税措置の延長なども受けることができます。これらの措置により、経済的な負担を軽減し、住宅の購入や維持にかかる費用を抑えることができます。
住宅ローン金利の優遇措置
長期優良住宅は、長期固定金利の住宅ローンの金利が引き下げられる優遇措置を受けることができます。例えば、フラット35やフラット50などの長期固定金利の住宅ローンは、金利が安定しており、返済負担を軽減します。長期間にわたって住宅ローンの金利上昇のリスクから保護されるため、家計の安定性を確保できます。
環境に配慮した住まい
長期優良住宅は、省エネルギー性能や環境への配慮が求められます。高い断熱性や適切な換気システムにより、エネルギー効率を向上させ、省エネルギー化を実現します。また、自然素材や低VOC(揮発性有機化合物)の建材を使用し、室内の空気質を改善します。これにより、快適な生活環境を提供しながら、地球環境への負荷を軽減します。
長期優良住宅のデメリット
建築費用が高くなる可能性がある
長期優良住宅の認定を受けるには、多くの要件をクリアしなければなりません。そのため、他の一般的な住宅に比べて、建築コストが高くなる可能性があります。
認可申請に費用がかかる
長期優良住宅の認可申請には、大体5万円前後の費用がかかります。ただし、申請に必要な書類の作成や準備はハウスメーカーや工務店に依頼することになるため、その手数料を含めると全体で20~30万円程度かかる場合があります。
定期点検が必要
長期優良住宅に入居後は、定期的な点検が必要です。事前に策定した維持保全計画に沿って点検や修繕を行わなければ、認定が取り消されることもあるため、注意が必要です。
熊本で長期優良住宅を施工できる住宅メーカー3選
熊本で長期優良住宅の施工ができるおすすめの住宅メーカー3選をご紹介します。
新産住拓
画像出典:新産住拓
新産住拓が建てる住宅の特徴は、「長期優良住宅が標準仕様である」ということです。これまで新産住拓が施工した住宅は、すべて長期優良住宅認定を取得しています。長期優良住宅が標準仕様であるため、追加費用が発生しないのもポイントです。
新産住拓は、2009年の長期優良住宅制度の開始以来、積極的に長期優良住宅認定の取得を推進してきました。その結果、熊本で優れた実績のある住宅メーカーの一つとして知られています。新産住拓の建てる住宅は、品質の高さと信頼性に裏打ちされた安心感を提供し、多くの顧客から支持を受けています。
住友林業
画像出典:住友林業
住友林業の長期優良住宅は、その特徴として「認定条件をすべて最高等級でクリアすること」が標準仕様とされています。住友林業は、耐久性、耐震性、メンテナンス性、省エネルギー性など、住宅に求められるさまざまな面で最高水準を達成することを目指しています。そのため、住友林業の長期優良住宅は、非常に高い品質と性能を備えた住宅として実現されています。
住友林業は、長期優良住宅認定の取得率も非常に高く、2019年度は94.4%、2020年度は94.7%、2021年度は94.9%という数値を示しています。これは、住友林業が取り組む品質管理や技術力の高さを示すものです。長期優良住宅認定の厳しい基準を満たし続けることで、住友林業は顧客に信頼と安心を提供しています。
熊本工務店
画像出典:熊本工務店
熊本工務店では、「高性能な長期優良住宅を高精度な施工で建てること」をポリシーに掲げています。長期優良住宅を建てる場合は、どうしても高い施工技術が必要になるためコストが高くなりがちです。熊本工務店は、長期優良住宅を施工する際に高精度な技術を駆使しますが、コストが必要以上に高くならないように配慮しています。
熊本工務店の特徴は、長期的な視点で「コストパフォーマンスを最大化した施工」を実現することにあります。つまり、高性能な長期優良住宅を建てる際に必要な技術や材料を適切に活用し、効率的な施工プロセスを確立しています。これにより、高品質な住宅を提供するだけでなく、顧客の予算に合わせた適正な価格設定を実現しています。
国内において新築戸建てで長期優良住宅の認定を受けた割合は、2019年は24.9%、2020年は25.5%、2021年は27.7%と年々増加傾向にあります。それに合わせるように、長期優良住宅が標準仕様としているハウスメーカーも増えてきています。
熊本でも、新産住拓のようにすべての住宅を長期優良住宅とするハウスメーカーがあります。また、他のハウスメーカーでも長期優良住宅の取得に積極的に取り組んでいるところが増えています。より長く、より安全かつ快適に住み続けるためにも、新築の際は長期優良住宅を検討してみましょう。
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