熊本での注文住宅の相場は?ローコスト住宅の注意点やコツを紹介
公開:2024.07.26 更新:2025.01.30
熊本の注文住宅は全国平均より手頃で、2022年度の平均建築費は約2,800万円です。1,000万円台はシンプルで機能的、2,000万円台は機能性とデザインの両立が可能、3,000万円台は豪華な設備が実現できます。費用を抑えつつおしゃれな家を建てるには、こだわりの箇所に投資し、DIYを活用することが有効です。
目次
熊本の地域ごとの注文住宅相場と坪単価を紹介
熊本での注文住宅は、全国平均より低コストで、2022年度の平均建築費は約2,800万円です。地域によって坪単価が異なり、中央区や東区は20万〜30万円、南区や北区、郊外は10万〜15万円と幅があります。
◇熊本での注文住宅相場は全国的に低い水準
熊本で注文住宅を建てる際の費用は、全国と比べると比較的低い水準にあります。全国平均と比較して、土地の価格が抑えられているため、トータルコストも低くなる傾向があります。
2022年度の住宅金融支援機構の調査によると、熊本での注文住宅の平均建築費はおよそ2,800万円程度とされています。この数値は、東京や大阪などの都市部と比較してもかなりリーズナブルであり、コストパフォーマンスの高い地域であることがわかります。
◇熊本県内でも地域によって坪単価が異なる
熊本県内でも、地域によって坪単価が大きく異なります。市街地や交通の便が良い地域では坪単価が高くなる一方、郊外やアクセスがやや不便な地域では坪単価が低くなる傾向があります。
◇坪単価が高い地域と低い地域の例
坪単価が高い地域としては熊本市中央区や東区が挙げられます。これらの地域は、商業施設や交通アクセスの良さが魅力であり、多くの人々に人気があります。そのため、土地の需要が高く、坪単価も上昇しています。中央区や東区での坪単価は平均でおよそ20万円から30万円となっています。
一方、坪単価が低い地域としては、熊本市南区や北区、さらに郊外の合志市などが挙げられます。これらの地域は、中心部からやや離れているものの、静かで広々とした環境が魅力です。
坪単価はおよそ10万円から15万円と、中央区や東区と比較してかなり低くなっています。特に、自然に囲まれた環境でゆったりとした暮らしを求める人には、これらの地域が非常に魅力的です。
注文住宅に必要な費用の内訳
注文住宅を建てる際には、土地代や建築費用以外にもさまざまな費用がかかります。これらの費用を事前に把握しておくことで、計画外の出費を防ぎ、理想の住まいをスムーズに実現できます。必要な費用の内訳をしっかりと確認し、予算計画を立てましょう。
◇土地を手に入れるためのコスト
注文住宅を建てるための土地取得費用には、土地代金のほかに仲介手数料や印紙税、登記費用などの諸費用が含まれます。土地購入時には手付金、残代金、購入諸費用の3つの要素が必要となり、特に購入諸費用は総額の6〜10%程度を見込むことが一般的です。土地の条件や工事スケジュール、住宅ローンの借入方法によっては、さらに費用がかかることもあります。
スムーズに計画を進めるためには、施工会社を先に決定し、専門家の助言を得ながら土地探しを進めると効果的です。調査によると、土地付き注文住宅の平均所要資金は全国で約4,694万円となっており、特に首都圏では土地取得費の割合が42.3%と高いことがわかります。都市部と地方では費用差が大きいことが特徴です。
◇建築コスト
注文住宅の建築費用は、大きく本体工事費と別途工事費に分けられます。本体工事費は建築費全体の約70〜80%を占め、基礎工事や構造体、内外装、屋根、設備など、建物本体に関わる費用が含まれます。一方、別途工事費は、建物以外の屋外設備や環境整備にかかる費用で、全体の15〜20%程度です。これには塀や門、庭などの外構工事、電気配線、給排水・ガスの引き込み工事が含まれます。
さらに、土地の状態によっては地盤調査や地盤改良が必要になることもあります。注文住宅の予算を立てる際は、本体工事費だけでなく、別途工事費も十分に考慮することが大切です。
◇必要経費
注文住宅を建てる際には、さまざまな必要経費も発生します。代表的なものには、不動産取得税や登録免許税、不動産会社の仲介手数料、住宅ローン手数料、火災保険料、表示登記費用、印紙税などがあります。これらの諸費用は、土地代と建築費用の合計額の約10〜12%を見込むことが多いです。
さらに、住宅ローンを利用する場合、印紙税やローン保証料、団体信用生命保険料、抵当権設定登記費用などが追加で発生します。これらの経費は住宅購入全体のコストに大きく影響しますので、事前に計画を立て、予算をしっかり確保することが重要です。見落としがちな費用も含め、慎重に準備を進めましょう。
注文住宅の価格帯ごとの特徴を把握しよう

1,000万円台の注文住宅は、シンプルで機能的な住まいを求める予算内の選択肢です。2,000万円台では自由度が高く、機能性とデザインの両立が可能ですが予算超過のリスクがあります。3,000万円台は予算に余裕があり、理想的な間取りや豪華な設備を実現できますが、初期費用と維持費が高くなるリスクがあります。
◇シンプルでコストを抑える必要のある1,000万円台
1,000万円台の注文住宅は、予算を厳しく管理しながらシンプルで機能的な住まいを求める人に向いています。豪華な設備や広い間取りは難しいですが、必要最低限の機能を持つ住宅が手に入ります。
コストを抑えるため、シンプルなデザインと無駄のないコンパクトな設計が特徴です。基本的な設備に絞り、低予算で家を持つことができ、メンテナンス費用や光熱費も抑えられますが、予算の制約で間取りや設備の選択肢が限られるデメリットもあります。
◇ある程度の自由度を追求できる2,000万円台
2,000万円台の注文住宅は、自由度がありながら機能性とデザインを両立できる価格帯です。標準的な設備が整い、間取りも家族のライフスタイルに合わせて柔軟に対応可能です。
カスタマイズの自由度が高く、家族構成に応じた設計ができますが、予算超過のリスクがあるため、全ての希望を実現するのは難しいことがあります。
◇希望の間取りやデザインをかなえやすい3,000万円台
3,000万円台の注文住宅は、予算に余裕があり、理想的な間取りやデザインを実現したい人に最適です。この価格帯では、豪華な設備や広々とした間取りを取り入れ、快適な住まいを実現できます。最新の設備や高品質な素材を使用し、大きなリビングや多目的スペースも設置可能です。
ライフスタイルに合わせた独自のデザインが可能ですが、初期費用が高く、維持費も高くなるリスクがあります。
注文住宅の予算を決めるポイント
注文住宅の予算を決める際には、理想と現実のバランスをしっかり考えることが大切です。家の広さや間取り、土地の選び方、住宅ローンの計画などによって、総費用は大きく変動します。無理のない予算設定を行い、長く快適に暮らせる住まいを実現するために、以下のポイントを押さえて検討しましょう。
◇理想の間取りと広さを見極める
家族構成やライフスタイルに合わせた部屋数と広さ(床面積)を慎重に検討することが重要です。例えば、30坪と40坪の住宅では、建築費用が1,000万円以上変わることもあり、無駄なく快適に暮らせる間取りの選択が予算管理の鍵となります。
また、現在の生活だけでなく、将来的に子どもが増えたり独立したりする可能性も考慮し、必要な部屋数や収納スペースを計画しましょう。無駄なスペースを省きながら、家族が快適に暮らせる間取りを見極めることが、理想の住まいと予算のバランスを取るポイントです。
◇暮らしに合った土地の広さを考える
建物の広さが決まったら、次にどの程度の広さの土地が必要かを検討しましょう。例えば、30坪の総二階建て住宅を計画する場合、1階の床面積は15坪となり、建蔽率が50%であれば最低30坪の敷地が必要になります。ただし、駐車場や庭を設ける場合は、さらに広い土地が必要になります。
また、周囲の環境や日当たり、将来的なライフスタイルの変化も考慮し、無理のない範囲で最適な土地を選ぶことが大切です。
◇年齢・収入・ローンのバランスを探る
注文住宅の予算を決める際は、現在の年齢や収入を考慮し、無理なく返済できる住宅ローンの額を把握することが大切です。理想を詰め込んだプランでも、ローン審査に通らなければ実現できず、計画を見直す必要が出てくるかもしれません。
そのため、住まいづくりの初期段階で仮審査やローンシミュレーションを行い、借入可能額や毎月の返済額を確認しておきましょう。また、将来的な収入の変動やライフイベントも見据え、無理のない返済計画を立てることで、安心して理想の住まいを実現できます。
ローコスト住宅を建てる際に注意したい点
ローコスト住宅はコスト削減のため、気密性や断熱性が低くなりがちで、光熱費が増加し快適性が損なわれる可能性があります。また、設計や間取りの自由度が低く、希望するデザインが難しくなります。さらに、耐久性の低い材料が使われることが多く、メンテナンス費用が高くなるリスクもあります。
◇気密性・断熱性など住宅性能が低くなる場合が多い
ローコスト住宅はコスト削減のため、使用素材や施工方法が簡素になりがちで、気密性や断熱性が低くなることがあります。気密性が低いと冷暖房効率が悪化し、エネルギー消費が増加して光熱費が高くなり、快適な住環境を保つのが難しくなります。
また、断熱性が低いと、夏の暑さや冬の寒さに効果的に対処できず、住まいの快適性が損なわれる可能性があります。初期コストを抑えても、長期的には運用コストが増加するリスクがあることに注意が必要です。
◇間取りやデザイン面などの自由度が下がる
ローコスト住宅では、設計や間取りの自由度が低く、標準化されたプランを使うことでコストを抑えます。そのため、自分の希望する間取りやデザインの実現が難しく、収納スペースや部屋の広さ、窓の位置に制約が生じることがあります。
ライフスタイルや家族構成に合わせたカスタマイズが難しいため、生活動線や使い勝手に不満が残る可能性もあります。事前にどこに妥協が必要かをよく検討し、設計段階でしっかり確認することが重要です。
◇メンテナンスに要する費用がかさみやすい
ローコスト住宅では、初期コストを抑えるために耐久性の低い材料が使われることがあり、結果としてメンテナンス費用が高くなる可能性があります。外壁や屋根の素材が劣化しやすいと、数年ごとに補修が必要になることがあります。
耐久性に関わる部分でのコスト削減は、長期的には高額なメンテナンス費用を招くリスクがあります。事前にメンテナンスの頻度や内容を確認し、費用を見積もることが重要です。また、契約前に詳細な説明を受けるようにしましょう。
費用を抑えたおしゃれな注文住宅を建てよう
予算内で理想の住まいを実現するために、こだわりの箇所に重点的にコストをかけ、リビングや玄関に投資することが重要です。一方、大規模な工事や複雑なデザインは避け、シンプルな設計を心掛けましょう。また、DIYを活用してコスト削減を図り、自分で作業することで愛着の持てる住まいが完成します。
◇リビングなどこだわりの箇所にコストをかける
住宅全体の予算を考える際、すべてに均等に費用をかけるのではなく、特にこだわりたい箇所に重点的にコストをかけることが重要です。例えば、リビングや玄関ホールなどの見た目や機能性が重要な場所に投資することで、全体の印象が向上します。
リビングには大きな窓やデザイン性の高い照明を設置し、快適でおしゃれな空間を作ることができます。一方、収納スペースや洗面所などは機能性を重視しつつもコストを抑える工夫をすると良いでしょう。
◇コストがかかる工事はできるだけ避ける
注文住宅を建てる際には、大規模な工事を避けることが重要です。地盤改良が必要な土地や大きな傾斜地では、基礎工事に多くの費用がかかる可能性があります。そのため、土地選びの段階で地盤の状態や形状を確認し、工事費用が抑えられる場所を選ぶことが大切です。
また、複雑な屋根形状や過剰な装飾は建築コストを押し上げるため、シンプルでありながらデザイン性の高い設計を心掛けることで、費用を抑えつつおしゃれな外観を実現できます。
◇できる部分は自分でDIYに取り組む
費用を抑えるためには、自分でDIYに挑戦するのも有効です。DIYを活用すると、プロに依頼するよりも大幅にコストを削減できます。例えば、壁の塗装や棚の取り付けなどの簡単な作業を自分で行うことで、予算内でおしゃれな空間を作れます。
また、自分で手を加えることで、愛着の持てる住まいが完成します。DIYに必要な道具や材料は、インターネットやホームセンターで手軽に入手でき、初心者でも取り組みやすものが多数あります。
熊本でおすすめの注文住宅会社を紹介
熊本で理想のマイホームを建てるなら、信頼できる注文住宅会社選びが重要です。木の温もりを活かしたデザイン、高い耐震性能、コストを抑えた家づくりなど、各社ごとに特色があります。自分に合った住宅会社を見つけ、快適で満足のいく家づくりを実現しましょう。
◇新産住拓
新産住拓は、木の温もりを生かした設計デザインにこだわる熊本の注文住宅会社です。これまでにグッドデザイン賞を22作品で受賞し、全国の地元密着型住宅会社の中でもトップクラスの実績を誇ります。さらに、ウッドデザイン賞(林野庁補助事業)も受賞し、デザイン性と機能性を兼ね備えた住まいづくりに定評があります。
また、ホルムアルデヒド濃度0.01ppm未満という、国際基準を超える厳しい空気質管理を実施し、赤ちゃんをはじめ安心して暮らせる住環境を実現しました。自然素材を活かした、快適で健康的な住まいを提供しています。
◇住友林業
住友林業は、強固な耐震構造と高い断熱性能を兼ね備えた注文住宅を提供するハウスメーカーです。独自開発のビッグフレーム(BF)構法を採用し、一般的な柱の約5倍の太さを誇るビッグコラムを使用しています。そして金属接合による剛接合を採用することで、高層ビル並みの強度を実現し、震度7クラスの地震や繰り返し発生する強い余震にも耐える耐震性能を持ちます。
また、306°TRIPLE断熱を導入し、木材の持つ優れた断熱性を活かしながら、壁・天井・床に高性能な断熱材を充填。アルゴンガス入りLow-E複層ガラスを採用することで、夏は涼しく冬は暖かい快適な住まいとなっています。
◇アリスト
アリストは、熊本に根ざした住まいづくりを手がける建設会社です。1994年の創業以来、丁寧な家づくりと土地開発を通じて、多くのご家族の夢を形にしてきました。2022年にはグループ会社の統合を経て、新たなステージへと進化を遂げています。
そして、「半歩先ゆく、しあわせの開拓者」を理念に、お客様に寄り添いながら、土地の開発から建築までトータルにサポートしてきました。住宅建築にとどまらず、商業施設や医療建築にも対応し、高い施工技術とスピーディな対応力で理想の住まいと暮らしを実現しています。地域の未来を見据え、より豊かで快適な住環境を提供し続ける、熊本の信頼できる住宅会社です。
◇セイカホーム
セイカホームは、熊本・久留米・福岡エリアでローコスト注文住宅を提供するハウスメーカーです。低価格ながらも、快適な住まいを実現するため、住宅ローンの相談からアフターサービス・保証まで充実したサポートを行っています。
「ハピネス」「スマイル」「縁」など、コストを抑えながら設備やデザインにもこだわったプランを展開。さらに、土地探しのサポートも行い、お客様に最適な住環境を提案しています。
また、セイカホームは「家を建てた後こそ本当のお付き合いが始まる」と考え、アフターサポートを徹底してきました。資金計画から土地選び、施工、完成後のメンテナンスまで、お客様と長く寄り添う住宅づくりを提供しています。
熊本での注文住宅の相場は全国平均よりも低いです。2022年度の調査によると、熊本の平均建築費は約2,800万円で、東京や大阪と比べて手頃です。地域によって坪単価は異なり、中央区や東区は20万〜30万円で、南区や北区、郊外の合志市などは10万〜15万円です。
1,000万円台の注文住宅はシンプルで機能的ですが、設備や間取りに制約があります。2,000万円台では機能性とデザインの両立が可能ですが、予算超過のリスクもあります。3,000万円台は理想的な間取りや豪華な設備を実現できますが、初期費用と維持費が高くなります。
ローコスト住宅はコスト削減のため、気密性や断熱性が低くなることが多く、光熱費が増加する可能性があります。また、設計や間取りの自由度が低く、メンテナンス費用が高くなるリスクもあります。
費用を抑えたおしゃれな注文住宅を建てるには、リビングや玄関などのこだわりの箇所にコストをかけ、大規模な工事や複雑なデザインを避け、DIYを活用することが有効です。
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